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語りを聞く

麓友会(ろくゆうかい)

画像:麓友会(ろくゆうかい)

 

昭和61(1986)年、横手市の三又地域に「麓友会」が誕生しました。
会員はわずか数名、自他ともに認める「物好きの集団」だったと言います。
 「麓友」とは、明治期にこの地を訪れた農業指導者・石川理紀之助が、山村に暮らす人々を表して贈った言葉です。理紀之助翁にあやかり、楽しく豊かな生活を送りたいという希望の象徴として掲げられました。
 
 「麓友会」の立ち上げには、「三又建設」の社長だった下タ村基作さんが加わっています。基作さんは会社を発展させて地元に雇用を生み出した功労者。地域おこしに熱心で、斬新なアイディアを次々と生み出す名物社長として住民に慕われていました。
 進取の気概に満ち、住民のために奔走した基作さんの遺風は、後を託された麓友会に引き継がれ、理念のようなものになっています。
 
 「麓友会」の歩みは、常に「結い制度」の実践でした。結いとは、力を合わせ、助け合う精神のことで、今でもしっかりと三又に留められています。
 交流と活性化の拠点「麓友館(写真)」の完成も、住民と三又建設の理解があればこそ成し遂げられました。館内の大広間に飾られた掛け軸は、石川理紀之助の筆によるもの。麓友の子孫たちが集う光景を見守っています。
 
 三又の人々の気質と、理紀之助翁の置き土産、二つが混じり合った土壌が独特な「友愛の念」を育んでいるようです。その雰囲気を形にしたものが、「麓友会」なのかもしれません。
平成22(2010)年4月掲載

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