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語りを聞く

麓友会 高橋登さん

画像:麓友会 高橋登さん

 

 「花火とか、派手なことが好きでね。まぁ、変わり者だったんだな」、そんな言い回しからも敬慕の念が感じられます。「麓友会」会員の高橋登さんが、下タ村基作さんとの思い出を振り返ってくれました。基作さんは三又地域に本社を置く「三又建設」の先代社長で、「麓友会」の生みの親でもあります。そして、登さんにとっては何より、三又に夢を灯してくれた素晴らしい先輩でした。
 
 基作さんを“変わり者”と評する登さんですが、二人は似た者同士なのかもしれません。集落に話題を提供しようと、たった数人で雪中運動会を企画したことがありました。準備に苦労した甲斐もあって、参加者からは大好評、後に登さんから自治会へと運営が移り、今年で30年目を迎える恒例の行事となっています。
 
 「昔から何も無い土地だったよ。だからこそ楽しまないとね」、気持ちが通じ合う基作さんとは「麓友会」で活動を共にするなど、一緒に三又を守り立ててきました。会社ぐるみの支援をしてくれる「三又建設」は、地元にとって大きな存在だったそうです。
 
 現在、基作さんから後事を託された登さんは、かねてから思い描いていた構想の実現に取り組んでいます。「三ッ又温泉」を中心にした、観光事業による地域振興もそのうちの一つ。また、農協職員だった経験を活かして、三又の清流が育む農産物の品質の高さを都市圏に向けてPRしています。
 
 住民に協力を呼びかけ、「三又建設」の若社長・下タ村正樹さんとも連携を図る登さんは、「三又のご意見番」といったところ。「父の考えていたことは、私よりも登さんの方が知っていますから」と、正樹社長は登さんの意見に耳を傾けます。登さんの方も、「柔軟な思考で軌道修正をしてくれるんだ」と、正樹さんの新しい感覚を認めているようでした。
 
 登さんには、「麓友会」と「三又建設」の相乗効果を演出する大仕事が期待されています。「先代の夢だったからね――」、基作さんのことを語る時、登さんのちょっと強面な引き締まった表情がほころんでいました。
2010年4月掲載

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