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語りを聞く

NPO法人 森の王国サルパ代表 奥山勝栄さん

画像:NPO法人 森の王国サルパ代表 奥山勝栄さん

 県道274号線を上畑温泉さわらび方面に進んで行くと、上畑集落の入口付近に「森の王国サルパ」と記された木造りの看板が見えてきます。これはただの案内看板ではありません。「NPO法人 森の王国サルパ」の「国境」を示しているのです。「あの看板から先はサルパの国なんだよ」と、笑いながらサルパの代表を務める奥山勝栄さんがお話してくださいました。

 「面白いことをやろうじゃないか」が奥山勝栄さんの口癖です。横手市増田町狙半内の上畑集落と滝ノ下集落を拠点とするサルパは、今から14年前の平成9年(1997年)、「山に遊びにいこう」というキャッチフレーズで行った「林道・大畑道」の探索が活動の始まりでした。その後、サルパは雪祭りを始めとする「遊び場」の提供を地域で行ってきました。

 「小さくても面白いことができるイメージが常にある」。奥山さんは20代のころ、ある小説に大きな影響を受けたそうです。それは井上ひさし著「吉里吉里人(きりきりじん)」、岩手県の小さな村が日本から独立するという痛快な物語で「大人が考えた童話、夢物語なんだけど、面白くて夢中で読んだ」と話します。合併当時「もっと面白いことを」と模索していた奥山さんは、サルパのメンバーたちと共に「一つの国をつくっちゃおう」と「森の王国」を誕生させるのです。

 「ここには忘れられたものが残っている」と奥山さんは話します。漫画・釣りキチ三平の著者、矢口高雄さんの故郷でもある狙半内の風景は、どこか懐かしく、昔からの景色がそのまま残されています。「みんな何百年と助け合いの中で生きてきました。目の前の生活基盤しか目を向けることができない人もいるかもしれないけど、ここには、場所、人、知恵、忘れられた何か大事なものが残っていると思うんです」と奥山さんは感じています。

【お問い合わせ】NPO法人 森の王国サルパ 代表 奥山勝栄
●電話 090-9036-3619
●E-mail sarupa.m@ebony.plala.or.jp
NPO法人 森の王国サルパホームページ 

2012年5月掲載

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