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風土を楽しむ

佐々木政司さんの「くるみ工房」

画像:佐々木政司さんの「くるみ工房」

 上畑(かみはた)集落会館から狙半内(さるはんない)川沿いに少し歩くと、ガレージの中にたくさんの萱ぶき民家のミニチュアや変わったオブジェを飾ったお宅が見えてきます。
ここが、佐々木政司さんが平成22年(2010年)に自宅のガレージに構えた「くるみ工房」です。政司さんの作品は、作品を見た方々が「そんな発想があったのか」と驚くほど、どれも政司さんのアイディアが詰まった作品となっています。

 政司さんは、日常にあるものを使って様々な作品を作り上げています。
使う材料は山で採れるものが多く、くるみの足つぼマッサージ機、ミニチュアの萱ぶき屋根の家、瓶の王冠で作った風車や小さなわらじなどがあります。くるみの足つぼマッサージ機は、工房ができる前から作っており、上畑温泉さわらびの脱衣所に置かれ、その他にも、ミニチュアの萱ぶき屋根の家が温泉施設内に飾られています。
キノコにキツネの顔が描かれている作品を裏返すと、裏側はネコの顔に見える、という作品があったり、銀扇草(ギンセンソウ)という植物を使って蝶々を表したりと、政司さんが作る作品にはユーモアセンスがキラリと光ります。
上畑集落で行われた「皆で集う会」では、ウォーキングの途中でくるみ工房に寄って、集落の皆さんで政司さんの作品の数々を楽しみました。

 平成23年(2011年)12月には、翌年の干支「辰」のオブジェが新しく制作されました。昇り龍をイメージして集めたという材料は、フジのツルを作品の形に合うようにその場で切ってくるそうです。鱗には菅(すげ)を細かく刻んだものを使い、龍の手にはゴムのホースを使っています。フジのツルの特徴をそのまま活かした辰のオブジェは、平成24年(2012年)2月11日、12日に行われた「幻灯」でも飾られました。

 幻灯は、狙半内地域の6集落約10kmにわたって雪の壁に穴を掘り、その中にローソクが灯され、幻想的な灯りが集落内を彩ります。
その幻灯で、政司さんは様々な形を掘り、幻灯を見に来た方々の目を楽しませています。
平成23年は干支に合わせてウサギの形を、平成24年はトランプのマークが狙半内川を照らしました。また、かまくらのように中に人が入れるくらいの大きさに雪の壁がくりぬかれ、その中には龍のオブジェや政司さんの作品の数々が飾られていました。

 平成23年に横手市で行われた種苗交換会では、政司さんの作品を子供たちにプレゼントをしたところ、とても喜んでくれたと、その時の様子を嬉しそうな笑顔で話してくれました。
政司さんの手からは数々の作品だけでなく、その作品を見た方々の笑顔も作り出されているのでしょう。

【産地直送ブログ】
2012年の元祖さるはんない幻灯リポート(2012年2月掲載)
上畑・滝ノ下の伝統技術(わら細工・しめ縄)とふるさとの味(2011年12月掲載)

2012年5月掲載

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