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歴史を知る

三又神楽

画像:三又神楽

 
伝統芸能から知る“三又気質”

 「節回しが伊勢神楽に似てる」。
横手市三又(みつまた)地域に伝わる三又神楽について語るのは、三又神楽研究会の下タ村一男さんと甲谷喜美雄さんです。

 記録が残らない三又神楽は、伝承では寛文年間(1661年~1672年)、三又が大日向金山で栄えた頃、神楽師の錦野伝之丞が伝えたと言われています。三又では春と秋の年2回、お祭りで地域のシンボルである大山祇神社に奉納されてきました。お祭りが大好きな地域で、神楽とお祭りは切っても切れない関係です。
 
 かつて、三又神楽は「興業」で神楽を演じたことがあります。「春、田植えを終えたら、秋まで歩いて興業に出かけたらしいよ」と語るのは一男さん。三又神楽の獅子舞の舞い手の一人でした。奥深い山村のため耕地面積が少なく兼業や出稼ぎをしなければ生活できなかったので「生活の糧も兼ねて有志が興業にでたらしいね」と甲谷さんが語ってくれました。
 
 現在、三又神楽は活動を休止していますが、研究会では保存方法を模索しています。神楽をやり始めた理由を「楽しくて遊びでやりはじめたのがきっかけ。自分たちが楽しまないと続かないからね」と一男さんは話します。辛気くさくならないのが三又流。三又神楽の歴史からは、三又の人々の気質も知ることができます。
 
平成22(2010)年4月掲載

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