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歴史を知る

わら細工

画像:わら細工

 横手市上畑・滝ノ下地域では、昔から冬の作業用にと、稲わらで手袋や長靴などの「わら細工」を自分たちで作っていました。

 しかし、今ではこの「わら細工」も作られることが少なくなってしまいました。そこで、平成23(2011)年、わら細工の技術伝承のため、有志や上畑集落、老人クラブ、「NPO法人森の王国サルパ」などが、上畑集落会館に集まり縄綯いが行われました。

 縄綯いでは、平成22年(2010年)から地域の神社への奉納が始まった「注連縄」や、藁長靴、藁手袋、わらじなど様々なわら細工が作られました。最初に「わら打ち」作業が行われ、パリパリに乾燥したわらを柔らかくして、編み込み作業をしやすいようにしていきます。今では専用の槌(つち)を使いますが、昔は、石でわら打ちが行われていました。

 履物のわら細工の基本の編み方は、大体が「わらじ」の編み方ですが、靴のような形をした「かじかしべ」などは、少しだけ違う編み方がされます。わらを編み込んでいく時に、一部のわらを編まずに残しておき、最後にその部分を足の甲の部分として編みあげていきます。かじかしべの名称は、川を泳ぐカジカという魚に姿が似ていることから名づけられたそうです。他にも、つっかけのような形をした「へどろ」というわら細工もあります。

 これらは作業用として作られたもので、手袋もはめてみると丈夫で暖かく、実用性があったことが分かります。技術だけでなく、足の甲になる部分の形を整える木型など、貴重な民具が残っているからこそ、これらのわら細工を作ることができるのだそうです。

 わら細工が一通り出来上がると、「毛焼き」という作業が行われます。はみ出ていた細かいわらが火によって焼かれ、わら細工が綺麗に仕上がります。

 今では集落会館で縄綯いが行われていますが、昔は、縄綯いの為の作業小屋「ワカゼ小屋」を地域の道路沿いなどにたくさん作り、その中に集まって縄綯い作業が行われていました。地域内にたくさん建てられていたワカゼ小屋は、冬の風物詩として、今も地域の方々の記憶の中に焼き付いています。
 

平成24(2012)年5月掲載
 

【関連リンク】産地直送ブログ
上畑・滝ノ下の伝統技術(わら細工・しめ縄)とふるさとの味(2011年12月掲載)

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