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歴史を知る

金井神の虫追い行事

画像:金井神の虫追い行事


  金井神(かないがみ)集落の両脇の道路に「ピン!」と張られた注連縄(しめなわ)。集落の田畑の豊作を祈願し、虫や病気が入ってこないようにと願いを込めて張られた注連縄です。

 
 8月後半の日曜日、早朝から地元の人たちが集まってきます。
 
 集会所の前にブルーシートを敷いて縄綯い(なわない)が始まります。道路の幅いっぱいの長さの縄に、結びつける場所までを加えると、10m近い長さの縄を交替で綯っていきます。
 
 途中、下に垂らす藁を編み込んでいきますが、太くならないようにするのが職人技。かつては誰でも出来たと言いますが、今では縄を使うこと自体が少なくなり、なかなか素早く綺麗に綯える人は少なくなってきました。出来上がった縄に紙でできた御幣を付けていよいよ完成! これを集落の外れに張りに行きます。
 
 集落の外れでは、トラックの邪魔にならないようにかなり高い位置まで注連縄を引き上げます。隣の開(ひらき)集落との境では、お互いの虫追いの注連縄が向かい合って張られているのが見られます。地域の行事を守り続けていることの証であり、貴重な光景です。
 
 かつては、太鼓を叩きながら練り歩き、この注連縄で田んぼの上をなでながら、虫がつかないようにと祈った光景が見られました。
 
 形は変わってしまいましたが、今でも大切に守られてきた大切な金井神集落の行事です。
 
2012年5月掲載

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