画像:地域のシンボル「南郷岳」

 横手市南郷(なんごう)地域の南西に位置する、標高約681mの南郷岳は、昔から地域のシンボルとして信仰の対象となってきました。江戸時代の紀行家・菅江真澄も、秋田藩の地誌編纂のため山内村を訪れ、南郷岳について「この神社の現在の社号は金峰山神社である。縁起によれば『白鳳十二(648)年、役行者により創建』と伝えられる」「金峯山神社は、いかだ邑(現在の筏地区)の三十番神の奥員」と、『雪の出羽路平鹿郡』に記しています。

山頂に祭られている金峰山神社は、地域住民によって維持管理されています。5月5日の春祭りでは、南郷岳に登って神事を行うほか、10月には、地元スポーツ少年団の子供たちの登山も行われます。旧南郷小学校の遠足場所でもあった南郷岳は、南郷で生まれ育った人々の記憶に残る、地域のシンボルといえる山です。

平成30(2018)年3月掲載

■参考資料
『現地説明標柱』※県道40号沿い、共林荘前に菅江真澄の標柱あり。

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