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語りを聞く

黒友会 会長 高階充さん

画像:黒友会 会長 高階充さん


 「ちょっとあれ」と、言葉短めな高階幸雄さんの合図に対し、
 「写真か?」と「あうん」の呼吸で返すのは高階充さん。
 

 ゆったりした口調で話す幸雄さんは、黒友会を立ち上げた初代会長です。細身でハキハキした充さんとやり取りする姿は対照的ですが、息のあった呼吸が2人から感じられます。

 黒友会の2代目会長を務める充さんは37歳、平均年齢30代の黒友会の代表を務めて13年になります。高階充さんの話しぶりには、穏やかな秋田弁とは思えない、軽快な心地良さがあります。反応は素早く、言葉は短いが明快。冗談を交えながら話す姿は、どこか江戸っ子を彷彿させるものがあります。

 先代・幸雄さんからバトンタッチされた黒友会の活動で目をひくのは、8月の第3土曜日に開催される“くろさわフェスティバル”です。地域が賑わうイベントを開く、というアイディアは幸雄さんから出たものですが、実際に企画や運営を担ったのは、充さんたち黒友会メンバーです。

 初年度のくろさわフェスティバルはメンバーたちの「何とする?」というコメントからスタートしました。まず、出演してもらうするバンド集めにひと苦労。知り合いのツテを頼りながらも、声をかけては「ダメ」の繰り返しでした。

 しかし、そんな苦労話も、充さんが話すと、悲壮感がまったく伝わってきません。若さとチャレンジ力あふれる黒友会のカラーが、代表のお人柄から伝わってきます。

 かつて黒沢では“天筆(てんぴつ)”と呼ばれる、冬の行事「どんと焼き」が行われていました。子どものころから見ているふるさとの風景を思い出しながら、充さんは、その天筆を黒友会で復活させられたら、と考えています。現在の黒友会メンバーは、黒沢の先輩たちが楽しむ背中を見つめながら大きくなりました。自分たちが楽しんでいる姿も次の世代にも見せたい。「それを俺たちの子供たちが見て、つながっていければなぁって」充さんの短い言葉の中には、黒沢の人々と一緒に楽しみを共有したい、そんな想いであふれています。

2011年4月掲載

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