本文へスキップ

風土を楽しむ

火振りかまくら

画像:火振りかまくら


  角館の火振りかまくらの炭俵が作られている、仙北市・北部川崎地域では、20年以上前から毎年2月の小正月に集落の「火振りかまくら」が行われるようになりました。北部川崎地域の「火振りかまくら」は、集落外への勤めの方が多くなり、集落の方々との交流の機会がだんだん少なくなってきていたため、北部川崎地域の野原地区と大場地区が一緒に行うようになりました。

 その2地区で主体となって「火振りかまくら」を行うのは、大場青年団の方々です。大場青年団を担うのは、40代から50代の方々で、跡を継ぐ若者の減少などにより、そのままの形で2011年現在も続いています。
 
 北部川崎地域で行われている「火振りかまくら」には、「無病息災・家内安全・五穀豊穣、その年の稲などに害虫がつかないようにとの願いと自分についた厄を落とす」という意味が込められています。
 隣地区の方々との交流のため、そして、子どもたちに楽しんでもらいたいという思いもあったといいます。
 
 炭俵には長いふり縄が取り付けられ、そのふり縄を持ち会場中央に用意された火種から火をもらい、自分の体の周りを振り回します。火振りは参加した方々全員が行い、100近くの炭俵が夜空に舞います。その中でも子どもたちは楽しくて何回も炭俵を回します。
 
 会場に設置されたテント内では、地元のお母さんたちが腕を振るった料理が並び、久しぶりに会う隣地区の方々とのおしゃべりを楽しみます。
 「火振りかまくら」に合わせて仙台から里帰りしてくる方もおり、「火振りかまくら」はふるさとの大切な行事となっています。
 
 雪が降る中、会場内が温かい空気で包まれているのは、火振りの温かさだけではなく、「集落の方々の笑顔」が溢れているからなのでしょう。
2012年5月掲載

ページ上部へ戻る