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歴史を知る

法隆寺金堂壁画模写

画像:法隆寺金堂壁画模写

 世界文化遺産に指定されている法隆寺は世界最古の木造建築物です。

法隆寺にある金堂(こんどう)の内部には仏教の諸仏を描いた壁画があります。中国の敦煌莫高窟(とんこうばっこうくつ)に描かれた唐代の壁画よりも図柄が整理されていることから、唐の都・長安から伝わった技法で描かれたのではないかとも言われています。描かれたのは7世紀末から8世紀初頭と推測され、白鳳文化を代表する貴重な壁画です。

法隆寺金堂壁画には、「釈迦浄土図」「阿弥陀浄土図」「弥勒浄土図」「薬師浄土図」の諸仏を描いた四面の大壁画(各高さ3.12メートル×2.67メートル)と、「日光菩薩図」「観音菩薩図」「大勢至菩薩図」「月光菩薩図」「聖観音菩薩図」「文殊菩薩図」「普賢菩薩図」「十一面観音菩薩図」が描かれた八面の小壁画(各高さ3.12メートル×1.58メートル)などがあります。

大仙市の太田支所に隣接する「太田文化プラザ」には、この法隆寺金堂壁画の原寸大の「模写」が収蔵されています。模写したのは小神成(こがなり)地域出身の鈴木空如(くうにょ)(明治6年~昭和21年)という画家で、鈴木空如は生涯を仏教美術研究に捧げた人です。

その代表作が「法隆寺金堂壁画模写」です。明治40年(1907年)から昭和7年(1932年)にかけて法隆寺に数十回出向き、金堂外陣(げじん)の土壁に描かれた十二面の壁画を模写しています。

 法隆寺金堂は、昭和24年(1949年)に起こった火災により、金堂内部の壁画は焼失してしまいます。現在の法隆寺金堂壁画は、昭和42年(1967年)に東京芸術大学が中心となり、明治期に櫻井香雲が、大正・昭和期に鈴木空如が模写したものを参考資料として復元したものです。鈴木空如が人生を懸けて制作した模写図は、法隆寺金堂壁画の再生の一役を担っています。 

2012年5月掲載

■参考文献
『鈴木空如の信仰と芸術』パンフレットより

 

【お問い合わせ】大仙市文化財保護課
●住 所 大仙市高梨字田茂木10
●電 話 0187-63-8972

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