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歴史を知る

ポンプ小屋のある風景

画像:ポンプ小屋のある風景


 北部川崎地域を歩くと、山間に広がる田んぼに小さな小屋がぽつん、ぽつん、といくつも点在しているのがわかります。

 
 ここ一帯は、山の間にできた集落で、川の源流部に近いため大きな川がなく、昔から水の確保には苦労していました。
 
 田んぼというのは思った以上に水を使います。特に、田植えの時期からは気候に合わせて一斉に田んぼに水を張らなければいけないので、一挙に水の必要量は跳ね上がります。当然、細い川の流れではまかない切れなくなってしまいます。
 
 そんな水不足を解消するのが豊富な地下水。周囲の山々に降った雨や雪は、川の流れだけでなく、北部川崎地域の地下に脈々と蓄えられているのです。この水を汲み出すためのポンプが、北部川崎地域ではたくさん設置されているのです。川の上流には人家もなく、手つかずといっていいほどの自然が蓄えた水を使うからこそ、地域の農作物はおいしく育ちます。
 
 一つ一つは小さな小屋なのですが、田んぼの中にこれほどの数がある光景はなかなか見られません。
 春になれば、軽快な発動機の音と共に、ポンプたちは地域の田畑を潤していきます。
 
2012年5月掲載

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