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歴史を知る

農事組合法人 エコ・ファーム

画像:農事組合法人 エコ・ファーム

-まほろばの菜種油は思い出の小学校から-

「最初は、菜の花を植えて花見をしようと思って植えたんです」
エコ・ファームの代表理事を務める佐藤誠さんは、搾油機の前でそう話してくれました。その菜の花から生まれた菜種が、目の前の機械で丁寧に絞られています。エコ・ファームは平成20年(2008年)3月に閉校になった小種小学校の一角を使って、平成21年(2009年)に設立された農事組合法人です。9ヘクタールもの広大な農地に菜の花を植え、取れた菜種を使って菜種油を作っています。最近では、小坂町の業者の委託を受けての搾油も行っています。

こだわりは、県内産、安全、安心
農場で育てられる菜種にもこだわりがあります。遺伝子組み換えでない種子はもちろん、栽培の時には農薬を一切使わないで栽培します。農場に行って驚いたのが、雑草に隠されることなく、力強く咲き誇る菜の花たちです。菜の花が持つ生命力が雑草に打ち勝つので、農薬を使わなくとも奇麗な菜の花畑ができるのだそうです。じっくりと焙煎された菜種は、圧搾機により、添加物・化学薬品などを一切使わずに油を絞られていきます。そして、濾過・二日間の沈殿を経て、加熱タンクへと送られます。

使用する機械は、「菜の花ネットワーク」の会長さんの助言で、県内の業者に制作してもらったそうです。圧搾機は県内の業者、親子二代にわたる、試行錯誤の結晶によるものです。貯蔵タンクから、さらにもう一段の濾過を経てビンに流れ出した菜種油。エコ・ファームで作られた菜種油「まほろば菜油」は、サラダ油より濃い琥珀色をしています。加熱タンクでの加熱温度を調整することによって、一般的な菜種油よりもさらに濃い色にしているそうです。「他と同じ色だと面白くない」と佐藤さんは語ります。

最近では、大仙市の給食にも採用され、さらに県内の企業からの搾油を依頼されるなど、本格始動してから半年ながら、徐々に安定した経営ができるようになってきました。製造工程、農場の改良・改善も精力的に行っています。濾過の工程をあえて少なくし、濁りを生かした製品を作ったり筋蒔きにして茎の太い菜の花を育てるなど、佐藤さんの挑戦は続きます。

2011年4月掲載

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