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語りを聞く

若勢会と若勢組

画像:若勢会と若勢組

 「若勢会」は、由利本荘市中直根(なかひたね)地域の村おこしを目的として結成されたグループですが、実は江戸時代にも、同名の「“若勢”組」がこの地には存在していました。

 かつての「若勢組」とは、家督を継がない次男・三男を中心に構成されていた若い世代の集団のことです。優れた組織力を発揮して、農作業・諸行事・村内の警備などに当たっていました。心強くもある反面、そこは腕に覚えのある若者たち、なかなかの荒っぽさも見せます。

 野良仕事にかかる際、「若勢組」は「大鍬頭」と呼ばれるリーダー格の指図を仰ぎます。ある時、この大鍬頭を務める青年が、仕えている大名主の待遇が気に入らなかったということで腹を立てました。大名主といえば集落の長です。大鍬頭の青年は意図するところがあって、大名主の門前で鍬を大きく振り回します。すると、その所作が瞬時に直根郷一帯に伝達されて、「鍬取り休み」、つまり集団ストライキが実現されたといいます。
 住民にとっての「若勢組」とは、文字の如く、若き勢いの象徴なのです。

 現在の「中直根若勢会」も、地域のイベントに率先してかかわってきました。特に40年以上続く「ビール会」は、中直根の恒例行事。毎年、大勢の参加者と豪華な景品で、盛り上がりを見せています。

平成22(2010)年4月掲載


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