本文へスキップ

語りを聞く

冬師部落自治会 会長(平成23年度) 佐藤道夫さん

画像:冬師部落自治会 会長(平成23年度) 佐藤道夫さん

 
 鳥海山とのコントラストが美しい冬師湿原、ここには年間を通じ多くのカメラマンが足を運んでいます。「水芭蕉が出てくるような頃になると“雪は消えましたか?”ってカメラマンが家に電話をよこすんですよ」と、冬師部落自治会の会長佐藤道夫さんは、集落のあちらこちらで水芭蕉が顔を出し始める地域の様子を嬉しそうに話します。
 
道夫さんは、冬師集落の自治会長のほか「冬師」「釜ヶ台」「上坂」「下坂」の4集落で構成される「釜ヶ台地区」の代表と、にかほ市のグリーンツーリズム推進協議会の副会長を務めています。市のグリーンツーリズムモデル地区でもある冬師集落は、冬師部落会館を中心に、地域外の人々に農村体験メニューを提供してきました。道夫さんは、このような活動を今後は、冬師集落だけでなく周辺集落とも一緒にやっていきたいと考えています。
 
 道夫さんが地域の可能性を感じている場所が、2010年に閉校した釜ヶ台小中学校跡地です。閉校後も4集落合同でグラウンドゴルフ大会を開くなど、今も釜ヶ台地区の中心地となっており、現在は学校の空き教室を、にかほ市農水産支援事業組合や民間企業「岩城のかあさん」が食品加工の場として利用しています。道夫さんは冬師集落のグリーンツーリズム活動をいずれ学校跡地で周辺集落と共に行っていけないかと模索しています。
 
この2年間、道夫さんは地域内外を飛び回る忙しい時間を過ごしてきました。そんな中でも住民への心使いを忘れていません。「冬師集落伝統細工制作グループ」の女性陣には、忙しい中、協力してくれるお礼と息抜きの場という意味も込め、仙北市の平成縄綯塾が主催する「全国縄綯い大会」に参加してもらいました。
 
 様々な活動をしてきた道夫さんが、「残したい!」と強く感じているのが、冬師集落に伝わる「冬師番楽」と隣の釜ヶ台集落の「釜ヶ台番楽」です。住民が一番盛り上がるのは、帰郷する人々で賑わう「お盆」だと道夫さんは感じています。「彼らがお盆に帰って来たとき、地域に何も残っていないのは寂しい」、「何かやらなければ地域がさびれてくる」という考えのもと、2009年から始まった冬師部落自治会の様々な先進的取り組みは2012年で4年目を迎えました。子供たちに、生き生きとわら細工作りを指導する女性たちの姿を見ながら「おばあちゃんたちの活性化になっている」と、道夫さんは確かな手ごたえを感じています。
2011年4月掲載

ページ上部へ戻る