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冬師集落伝統細工制作グループ

画像:冬師集落伝統細工制作グループ


冬師(とうし)集落は、昔から「わら細工」の制作が盛んな地域です。
 現在より機械が少なく、生活のあらゆる作業を人力で行っていた時代、男性は炭焼きで木炭を、女性は藁や菅(スゲ)を使い、わらじ、ぞうり、蓑(みの)などを個々の家々で生活の糧として制作してきました。そんな伝統細工を今も冬師集落で作り続けているのが、集落の70歳代から90歳代の8人の女性たちで構成される「冬師集落伝統細工制作グループ」です。
 
 古くから伝わる日本の伝統行事の中には、100人分以上の大量のわらじが必要となるものもあります。2011年2月には、にかほ市で行われた掛魚(かけよ)まつりで、奉納する鱈にかける縄も制作しました。冬師集落で作られた「わら細工」は、そんな伝統行事の場で多くの人々に使用されており、今もその需要が途絶えることはありません。集落の人々の記憶では、大正時代の終わり頃から、冬師集落の「わら細工」を注文する企業があったそうです。
 
 グループの女性たちは、「わら細工」の主な材料に、質感の柔らかいササニシキの稲わらを使用します。その他にも、夏場に湿地に生える「クゴ」と呼ばれる、スゲに似た植物を刈り取って乾燥させ、雨合羽の役割を担う蓑も制作しています。グループの女性たちは、作ったことのないものでも、見本があれば見よう見まねで作ってしまいます。全国的に職人の高齢化が進み、「わら細工」を制作できる職人が減少する中で、冬師集落の女性たちは、今も集落の伝統の技を磨き続けています。
 
2011年4月掲載

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