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歴史を知る

険しい道を越えて……「洞(ほら)参り」

画像:険しい道を越えて……「洞(ほら)参り」

 ※目印が無く迷いやすい、さらに崖を歩く非常に危険なルートを通ります。地域の行事として紹介しており、訪問を勧めるものではありません。

 
 「洞参り」とは、6月中旬に滝地域で行われる「西山観音」と呼ばれる山中の洞窟へと詣でて、豊作祈願・村内安全などを願うお祭りです。
 と、書いてしまうと簡単そうですが問題はその道のりです。鬼倉林道が出来てからはある程度の高度までは車で登ることが出来ますが、昔は集落から足で険しい山を登っていきました。現在も、案内の方が居ないと迷ってしまうことがある道を通らなければなりません。周囲は巨木が立ち並び、昔から大事にされてきた森だということを伺えます。登り口や危険な場所にはロープや階段が設置されていますが、それでも容易にはたどり着けません。
 洞窟付近は切り立った岩壁で、簡単に降りることはできません。しっかりと足場を確認し、山肌にへばりつきながらロープや針金を掴み、足の半分ほどの足場を慎重に慎重に進んでようやくたどり着けるのが西山観音のある洞窟です。天気が良ければ、滝集落を一望できる素晴らしい眺望を持つ場所で、集落を見守る観音様が住むにふさわしい場所に感じられます。また、そこに洞窟があると分かっていても、容易にはたどり着けない険しさは、かつて落人が住んだという地域の方の口伝に説得力を持たせます。
 苔むした洞窟内には、毎年奉納される木札が並び、一番奥にご神体が鎮座しています。神職の方と共に神事を行い、集落の地区ごとに豊作を祈願します。
 この日は、下山後に全員が着替えた後、地域で一番大きな神社「熊野神社」でも例祭が行われ、その後皆で直会が開かれます。
 厳しい山道を毎年踏みしめるからこそ、豊作の願いは神様へ届くのかもしれません。
 
 産地直送ブログでも当日の様子を紹介しております。是非ご覧ください。
 
 
2012年5月掲載

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