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名物に触れる

丁岳(ひのとだけ)

画像:丁岳(ひのとだけ)

  秋田県と山形県の県境には、1,000m級の山々が連なる丁(ひのと)山地が広がっています。

その主峰である丁岳は、ブナなどの天然林のほか、亜高山性植物や高山植物など、豊かな植生をに恵まれています。この貴重な自然環境を保全していくため、丁岳は昭和53(1978)年、秋田県の自然環境保全地域に指定されています。


山全体が、激しい浸食によるむき出しの岩肌と絶壁で構成され、険しい山容を見せる丁岳。登山道も急な登りの連続となっています。お地蔵様に外見が似ていることから名づけられた「地蔵岩」や「観音岩」などの奇岩も多く見られ、険しい岩場には、「荒倉の滝」、「五階の滝」といった数多くの瀑布も見られます。

毎年6月の始めに山開きが行われます。登山にオススメなのは、ブナなどの広葉樹が色づく新緑と紅葉のシーズン。山頂部へ向かう途中には、鳥海山を望むスポットもあり、麓から見上げる鳥海山とは異なる姿を一望できます。

起伏が激しく、滝へ向かうにも沢歩きが必要になるため、健脚者向けの山ですが、その昔、丁行者と呼ばれた男が岩場から下界に飛行する術を披露し村人を驚かせたとの言い伝えや、幻の花「黒菊」が咲くと言われる伝説が残るなど、険しい外見の中に、豊かな自然と人々を誘うロマンを秘めた山です。
 
2010年12月掲載
■参考文献
『鳥海町史』
山と渓谷社『分県登山ガイド 秋田県の山』

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