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風土を楽しむ

廃校リニューアル50選 「加茂青砂ふるさと学習施設」

画像:廃校リニューアル50選 「加茂青砂ふるさと学習施設」

 緑の木々に覆われた回廊を抜けると、木造りの外観が美しい加茂青砂ふるさと学習施設が姿を表します。2001年3月に閉校した男鹿市立加茂青砂小学校の建物を利用しています。長い間、加茂青砂の子どもたちが勉学に励んできたこの学び舎は、平成13年に国登録有形文化財となりました。 

 正面には今ではなかなか目にすることのできない二宮金次郎像、廊下には図画コンクールの絵画や書道などの子供たちの作品であふれています。絵画に描かれているのは魚や海といった漁村・加茂青砂ならではのもの。その他にも校内には、子どもたちが作った地元の伝統芸能や歴史の説明書きが展示され、閉校時から変わらない学校の風景が残されています。歴史と思い出が詰まった、まさに加茂青砂の資料館と言えます。

ふるさと学習施設の内部
 
 初めて来たのにどこか懐かしさを感じるこの学び舎は、現在、地域のイベントや講演会場などに使用されています。近年注目を集めるジオパーク講演会やグリーン・ツーリズム関係者の研修など数々のイベントに使用され、加茂青砂だけでなく男鹿市にとっても重要な拠点施設となりつつあります。

北東北グリーンツーリズム研修会の会場となった
 
 2階の窓からはコバルトブルーの加茂青砂の海が一望でき、校舎の背後には緑の山々がそびえ立つ、映画のワンシーンに出てきそうなノスタルジックな木造校舎は、集落と外部を繋ぐ大きな役目を果たしています。廃校リニューアル50選にも選ばれた加茂青砂故郷学習施設。閉校後の学校と地域との繋がりを考える上で、たいへん示唆に富んだ活用がなされています。

 

2010年8月掲載

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