本文へスキップ

歴史を知る

鎌倉時代の作とされる石仏龕(せきぶつがん)

画像:鎌倉時代の作とされる石仏龕(せきぶつがん)

 加茂青砂への入り口は急な坂道になっていますが、その坂の途中、墓地が並ぶあたりに、阿弥陀如来像が彫られた小さな石仏龕(せきぶつがん)が置かれています。

 石仏龕は、四角い石の板に仏像などを浮き彫りにし、石の屋根を載せたもので、加茂青砂のものは鎌倉時代末期に作られたとされ、男鹿市の指定文化財となっています。
 
 男鹿市教育委員会によると、この石仏龕はアノソクレース流紋岩で作られており、石室の加工、阿弥陀如来像の厚肉彫には高度な石工技術が認められています。アノソクレース流紋岩の産出地は日本に10ヶ所ほどありますが、県内では加茂青砂が唯一の産地となっています。
 
 この石材を用いた石造物の伝播には男鹿半島を支配していた安東氏が背景にあるとされ、日本海沿岸の文化交流を示す遺物としてもたいへん貴重なものです。
2010年8月掲載

ページ上部へ戻る