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歴史を知る

五輪塔

画像:五輪塔

 県道から浅見内児童館へ、さらにその奥の橋を渡って少し行ったところに、ひっそりと駒形神社がたたずんでいます。神社から右を見ると、白い標柱と三角、丸、四角などを組み合わせた、変わった形の石塔を見つけることが出来ます。この石塔は、それぞれの丸や四角が「地水火風空」という、かつて宇宙の構成元素と考えられたものを表現しているため「五輪塔」と呼ばれています。こちらの五輪塔は昭和60年(1985年)3月15日に町指定の有形文化財に指定されており、ずっと地域の方々に守られ続けています。この五輪塔は、駒形神社の下に馬場を作るために、元あった場所から現在の場所へと移動させられたと伝わります。

 駒形神社の背後には、浅見内館(あさみないだて)と呼ばれる館跡があり、五輪塔は、そこの館主に関連しているのでないかと地元の方が話してくださいました。また、五輪塔の周りにはお茶の木が植えられています。周辺でお茶の栽培はされておらず、このお墓のために植えられたのではないかと伝えられていますが、いわれは謎のままとなっています。とはいえ、仏教ではお茶には煩悩を取り除く力があり、極楽浄土へ行けると信じられ、「あの世」と「この世」を分けるという意味があるといわれますが、もしかしたらお墓に眠る人への鎮魂の思いから植えられたのかもしれません。
 
2011年4月掲載

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