五城目町内川地域の色々なところから見えるのが、「湯の越の宿」の真上にある「湯の越山」です。標高200mちょっとという山ですが、地域の信仰を集める大事な山です。
登山ルートは何種類もあり、それぞれの集落から一番近いルートを通って山へと向かいます。途中の鳥居付近で合流し、急坂「油こぼし」へと進みます。この坂の名前の由来は、「道が油をこぼしたように滑りやすい」と「持っている油をこぼしてしまう」と二通りの説があるそうです。この先のちょっとした台地には、小さな石碑があり、参拝の際にはかならずお参りするんだそうです。
頂上付近の神社は薬師神社。眼病などに御利益があると伝わります。社殿の中には子どもたちの落書きがたくさん! 以前、ここは小学校の真上にあり、子どもたちの絶好の遊び場でした。当時は、はるか干拓前の八郎潟まで見渡せたと言います。
頂上付近では炭焼きが行われていたこともあり、近くには水場や山の名の通りお湯も湧いていたと言われています。また、頂上だけでなく山中にはいくつか宗教施設があったと言われています。
「頂上まではちょっと…」という方は、山のすぐ下にある「湯の越の宿」の入り口に薬師神社の里宮がありますので、是非訪れてみてください。