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語りを聞く

石川の料理名人 福士チヤ子さん

画像:石川の料理名人 福士チヤ子さん

 -石川の味を受け継ぐ料理名人-

 国道101号線沿いにある直売所・おらほの館には、周辺地域の女性が自慢の新鮮野菜や加工品を出荷しており、福士チヤ子さんもその一人です。早朝、農作業前に作った加工品を、直売所に毎日出荷するのがチヤ子さんの日課です。特産品・石川そばはもちろん、そばおやきや大福といったお菓子から、自家製味噌で漬けたお漬物など、自慢の郷土の味を、チヤ子さんは、毎朝、直売所に届けます。

チヤ子さんは結婚を機に八峰町・石川に移り住みました。「最初は、何もないと思ったけど今はここが自分のいる場所」と話します。専業農家の福士家に嫁ぎ、旦那様のお母さんから石川の味を受け継いできました。働きもので物作りが好きなお母さんは、今も現役です。石川そばやそばおやきの作り方など、「なんでも教えてもらった」とチヤ子さんは話します。

忙しい農繁期に活躍するワラビの竿煮、冬場に作る干し餅に、そばおやきや、そばしんこ。チヤ子さんの料理は、お母さん、そして、さらにお母さんのお母さんと、福士家に代々伝えられてきた味です。特産品の石川そばは、福士家では、大晦日の年越しに家族みんなで能代市まで売りに歩きました。なんばんべっちょは、冠婚葬祭の場に必ず登場する家庭料理です。石川に伝わる料理からは、そこに住む人の生活も知ることができます。

「石川にあるものを伝えていきたい」とチヤ子さんは話します。若者たちに、若い感性を取り入れながら、自身が引き継いできた石川の味を残していって欲しいと考えています。

今、チヤ子さんの生きがいとなっているのが、直売所・おらほの館の存在です。食材加工が上手な仲間たちと会うことは大きな刺激になり、「日々勉強」と話します。加工品作りや販売方法だけでなく、様々なことを学べる直売所に足を運ぶのが、楽しくて仕方のない様子です。

「お客さんに“楽しい”思いをしてもらいたい」。石川の女性たちが出荷する直売所には、チヤ子さんを始めとする元気な地域の人々が集まってきています。
 
2011年4月掲載

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