能代市伝統の夏まつり、眠流し(ねぶながし)は別名「役七夕(やくたなばた)」と言われています。県の無形文化財にも指定されている、能代を代表する夏の行事です。毎年8月上旬に行われます。
江戸時代から五町組と呼ばれる町人組織により年番制により行われてきました。役七夕を運行する五町組は能代市中心部の大町組(おおまち)・上町組(かんまち)・萬町組(あらまち)・清助町組(せいすけまち)・柳町組(やなぎまち)により構成されます。
年番にあたるその年の代表となる町内を大丁と言い、年番制の他町内は加勢丁として行事を担います。年番にあたる町内は、それぞれ重要な役目を担うことで能代七夕は成り立ってきました。そこから役七夕という呼称が生まれたと考えられます。
祭り当日は、田楽、笛、太鼓を先頭に大勢の若者たちによって繰り出される大若灯籠が市内をねり歩き、市内運行翌日に灯籠の「シャチ」を米代川に焼き流して、勇壮で華麗な祭りはフィナーレを迎えます。
令和2(2020)年10月掲載