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食を楽しむ

南蛮べっちょ

画像:南蛮べっちょ

  能代山本地域では、法事などで「南蛮べっちょ」という精進料理を食べる風習があり、八峰町の大久保岱集落でも、昔からよく食べられていました。「南蛮べっちょ」の呼び名は、南蛮(唐辛子)を使い、「べっちょをかく(泣いてしまう)」ほどに辛いことから付けられたと考えられています。

 調理に欠かせないのは、「つぶ油」と呼ばれるエゴマの実。エゴマはシソ科の植物で、その歴史も古く、ゴマ油が日本に伝わる以前の食用油はエゴマで作ったといわれます。現在でも旧峰浜村一帯で栽培され、南蛮べっちょの味の決め手となります。
 
 「つぶ油(=エゴマの実)」は、ゴマのような風味と、香ばしい香りが特徴です。その「つぶ油」を炒り、味噌、砂糖、南蛮、酒などを加えてすり鉢ですった「つぶ味噌」に菊、キャベツ、キノコ類、水で塩出しした漬物(たくあんやきゅうり)などを和えると「南蛮べっちょ」の出来上がりです。
 
 茶色がかった見た目はちょっと地味ですが、エゴマと味噌の香りが立ち、さらには甘さの中の南蛮のピリッとした辛さが、こくのある複雑な味わいを生みます。漬物のコリコリとした食感もクセになり、お酒にもよく合う郷土料理です。
 
平成24(2012)年5月掲載
 
【関連リンク】→あきた食の国ネット 

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