民宿に泊まって思いっきり遊ぶ!「小学生と大学生の民泊体験」
藤里町粕毛地域のメインストリートを歩くと、数軒の家々の玄関先に、色とりどりの花々が咲き誇っています。ここは「粕毛 はなの民泊通り」。農家民宿6軒が並ぶ通りです。
農家民宿を本格的に開始したのは平成29(2017)年。秋田大学の学生がつくる「ARCグループ」が作成した「人材お宝マップ」がきっかけでした。
農家民宿をスタートさせた年、藤里町立藤里小学校の児童を対象とした「小学生と大学生の民泊体験」が行われました。「ARCグループ」のメンバーが、「民泊を活用した交流体験をしたい」と、粕毛地域に企画書を提出したことから、毎年、夏休みと冬休みに開催しています。
民泊交流会は1泊2日で行われます。一日目は、川遊びやブラックベリーの摘み取り体験などを楽しむなど、外で遊び、その夜、民宿で、夕食作りや工作を楽しんだり、トランプなどのゲームをして遊んだりと、楽しい時間を過ごします。
二日目は、地域の拠点施設「粕毛交流センター」に集合し、「ARCグループ」のお兄さんお姉さんから勉強を教えてもらう宿題の時間がもうけられます。昼食の時間には、各民宿にバラバラに宿泊するので、「こういう料理を作った」「一緒にこれを作った」など、思い出話が飛び交います。交流会の最後には、民泊交流会の感想や、次回やってみたいことを挙げてもらいます。「山菜料理を食べてみたい」、「民泊通りでかくれんぼや鬼ごっこをしたい」、「お菓子作りをしてみたい」、「工作をして自由研究を終わらせちゃう!」など、子供らしくてかわいい意見が挙がりました。
民宿を運営している女性は「(宿泊した児童に)いつでも遊びに来てね、と言ったら、学校帰りに遊びに来てくれるようになったの!」と、うれしそうにしていました。普段、子供たちと交流する機会が少ないため、民泊交流会は、民宿を運営する皆さんにとっての生きがいにもつながっています。