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八木沢集落のはじまり

画像:八木沢集落のはじまり

 上小阿仁村の八木沢(やぎさわ)集落は、北秋田市阿仁の根子集落との繋がりが深い地域です。

 八木沢集落の始まりは、文化10(1813)年、阿仁・根子村の「村田松五郎(徳助)」が八木沢で17年間、焼畑を営み、その後水田も開発、ついに住居を根子から八木沢に移し、移住したのが始まりと言われています。

 その後、天保元(1830)年には、さらに七人の農民が開発に加わり、八木沢村が拓かれたと言われます。この開拓の歴史を後世に伝えるため、八木沢集落のはずれにある石碑には、村を拓いた村民が「根子」から来たことが刻まれています。

 根子から移ってきた人々も「マタギ」の文化を持っていました。八木沢のマタギたちは、クマはもちろんですが、バンドリ(むささび)を多く獲っていたと言われています。文化的にも、根子番楽を祖とする八木沢番楽が移住と同時期に伝わっています。

 現在では、国道285号へ繋がる県道129号が住民の交通路として使われていますが、昔は上小阿仁の街中に北上するよりも、東の阿仁根子や、西の五城目町との結びつきが強く、徒歩で山を越えて行商人が訪れることもありました。

 中には、根子から嫁に来た娘が山越えをして(!)実家に帰ってしまい、慌てた旦那さんが追いかけたという話もあります。今でも、八木沢集落にお住まいの皆さんには佐藤、山田など、根子集落と共通の名字が多く、かつての「マタギ」文化の広がりを感じさせます。

平成23(2011)年6月掲載

■参考資料
『上小阿仁村百年誌』
『上小阿仁村史』