鶴形ささら
「ささら」は、江戸時代、佐竹義宣公が水戸から秋田に転封された際、家来が殿様を慰めるために道中踊ったのが始まりと言われています。その時、能代市の鶴形地域にも伝わったといわれるのが「鶴形ささら」です。
家内安全、五穀豊穣、先祖供養を祈り、地域の神社やお寺で演じられ奉納されてきました。
後継者不足で途絶えていた鶴形ささらですが、鶴形ささら保存会が昭和54(1979)年から後継者を育てるため、小中学生に指導してきています。比較的、若い面々で構成され、7月初旬からお盆までの間、旧鶴形小学校の体育館で練習を行い保存活動に力を入れています。
鶴形ささらは、今も毎年お盆に、海蔵寺など地域内で舞が披露されています。
令和4(2022)年2月掲載
■参考文献
鶴形小学校教育研究グループ/編『わたしたちの鶴形』