小坂町川上 人口:405 人 世帯数:179 世帯

夏の風物詩「小坂七夕」に出す川上地域の山車

十和田火山の歴史を物語る「崩平」

豊作を祈る伝統行事「雪中田植え」

農作物につく悪い虫を払う 濁川集落の虫送り

地域のあらましと歴史

 小坂町の川上(かわかみ)地域は、濁川(にごりかわ)、余路米(よろまい)、砂子沢(すなこざわ)、野口(のぐち)の4集落からなる地域で、小坂町北部に位置し、青森県平川市と隣接しています。地域を上下に貫く津軽街道は、江戸時代の参勤交代の際に使われ、津軽・秋田両藩の境目の村として、御番所が設置されました。
 約1万3千年前の十和田火山噴火の火砕流の堆積物でできた崖地「十和田火山火砕流堆積層露頭」、通称「崩平(くずれたい)」は、町の天然記念物に指定されています。ほかにも、秘湯中の秘湯と呼ばれる「八九郎(はちくろう)温泉」や、余路米集落とゆかりのある江戸時代の横綱「谷風」の記念土俵など、様々な資源に恵まれた地域です。
 古くから地域に伝わる、田植え後の「虫送り」や、春と秋の彼岸に行われる「百万遍念仏」は現在も継承されています。伝統行事のほか、川上連合として小坂町の夏の風物詩である「小坂七夕」に参加したり、盆踊りや運動会などの地域イベントを開催したりと、地域活動に精力的に取り組んでいます。

※人口・世帯数は令和5(2023)年4月1日現在の小坂町のデータです。

アクセス

関連記事

十和田火砕流堆積層露頭(崩平(くずれたい)

 小坂町川上(かわかみ)地域には、濁川(にごりかわ)集落と余路米(よろまい)集落を横切るように、「崩平」と呼ばれる崖地が残されています。 崩平は、1万3千年前に、十和田火山が噴火して堆積した火砕流と、1万年前から延喜...

自然・施設

歴史

その他

史跡

濁川の虫送り

 小坂町川上(かわかみ)地域の濁川(にごりかわ)集落で継承する「虫送り」は、江戸時代に始まったと伝わる行事で、小坂町の無形民俗文化財に指定されています。 農作物に付く悪い虫を払う厄払い行事で、毎年、田植え後の6月上...

伝統行事・イベント

伝統行事

雪中田植え

 小坂町川上地域の濁川(にごりかわ)集落では、厳冬期の2月14日、川上公民館を会場に雪中田植えを行っています。古くから伝わる伝統行事で、一時期途絶えていましたが、小正月行事として住民で復活させました。現在は「川上地域伝承...

伝統行事・イベント

小正月行事

小坂七夕祭の山車

 8月第一土・日曜は、小坂町の「小坂七夕祭」の開催日です。明治末期、小坂鉱山に出稼ぎに来ていた青森の人々が伝えたといわれ、町の各種団体で作る「山車(だし)」が明治百年通りに集まる2日目の夜が最大の見どころになります。 ...

伝統行事・イベント

地域活動

伝統行事

伝統継承

川上太鼓と盆踊り

 8月16日、小坂町川上地域の4集落が集まり、川上公民館で盆踊り大会が開催されます。大太鼓による「呼び太鼓(大拍子、高屋、七拍子)」を合図に、歌と大太鼓による「大の坂」「甚句」「じょんがら」が始まると、この演目に合わせて...

伝統行事・イベント

郷土芸能