11月8日(木)、大館市で「地域コミュニティ創生シンポジウム」を開催しました。
県内3か所で開催したシンポジウムの最終日となりました!

今回は、ホテルクラウンパレス秋北を会場に、シンポジウムを開催。

人口減少や高齢化が進行する中、地域コミュニティの維持や、買い物など日常生活に必要なサービスの確保が困難な地域が増えています。
住民の皆さんが、住み慣れた地域で暮らし続けるために何が必要かを考える場にと、県が開催したところ、地域住民や関係団体、行政関係者を含め、138人が参加しました。

●藤山 浩氏の基調講演

一般社団法人  持続可能な地域社会総合研究所所長 藤山 浩氏の基調講演。
ご自身の20年にわたる取組事例や、全国の詳細なデータ分析結果を具体的に紹介していただきました。
講演では「現状を知ることで、地域同士が、いい意味で競い合い、学び合って、お互いに高め合いながら、具体的な定住戦略を練ることが大切」「これまでの人生を、次の世代に渡していけるような地域づくりを」といったコメントがありました。

●秋田県の集落状況と県の取組報告

続いて、県活力ある集落づくり支援室室長の田原剛美が、秋田県における集落の状況と県の取組について報告を行いました。

●パネルディスカッション

最後は「将来にわたって暮らし続けるための地域づくり」をテーマに、パネルディスカッション。

・八峰町長の森田新一郎氏(写真左)
・羽後町地域おこし協力隊の崎山健治氏(写真右)

・一般社団法人ドゥーラ協会理事・元五城目町地域おこし協力隊の丑田香澄氏(写真左)
・ 秋田県副知事 堀井啓一(写真右)

 

コーディネーターは、国際教養大学教授の熊谷嘉隆氏(写真左)。
藤山氏も引き続きコメンテーターとしてパネルディスカッションに参加しました(写真右)。

それぞれの取り組みを紹介していただいたあと、地域づくりに何が必要か、意見が交わされました。

パネリストからは、「後継者が育つ仕組みづくりや、活動している中で疲れてしまわないように、楽しむことも大切」
「目標を掲げ、診断するのも大事なことだが、それだけでは危機感だけになってしまう。活動には遊びがあるといい。ワクワク人口を増やすため、ワクワクを仕掛ける人も必要」
また、外部から活動してきた視点として、「地域の方が”こんなものの何がいいの?”と言っていても、外部から来た人間からすれば宝にしか見えない。こういうことをやりたい、という気持ちを説明していくことで、自然と住民たちも活動に関わってくれるようになった」など、「集落の暮らしを守るため、住民はどんな活動をしたらいいか」について、活発な意見が交わされました。

今回のパネルディスカッションでは、「地域づくりを楽しむこと」や、「地域住民が集まり意見交換ができる場づくり」がキーワードとなりました。
楽しそうな場所は気になるもの。まずは「気になる存在」になることが大切なのかもしれません。

3会場に渡って開催した「地域コミュニティ創生シンポジウム」。
地域によって、地域づくりの仕方も違ってくるからこそ、事前の調査が大切です。
行政、中間支援、地域住民、それぞれの立場が手を取り合って、未来へつながる地域づくりを進めていきたいですね。

以上、集落活動コーディネーターがお届けしました!