こちらの写真は、平成30年の大晦日、
男鹿中地域の中間口集落で行われたナマハゲの様子です♪
中間口集落から提供していただきました!

中間口は、10集落で構成する男鹿中地域の中の一つで
36軒が暮らしています。ナマハゲが下りてくるといわれる「お山(※)」の北東、
山あいにある集落です。※真山、本山の通称

1月12日(土)、中間口にお邪魔して、集落の皆さんから
中間口のナマハゲについてお話を伺ってきました!

中間口集落のナマハゲは、武田真志美さん(左)、三浦賢一さん(右)ら
5人の青年会メンバーを中心に行っています。

※小さい写真もクリックすると拡大表示されるのでご覧ください♪

上の写真は、平成30年12月27日のナマハゲのケラ作りの様子。
30~70代の住民11人と、秋田大学の学生(右)が一緒に作りました。
中間口では、大学の研究調査を受け入れたのが縁で
平成28年から学生さんとの交流が続いているそうです。

こちらは大みそかの夕方。辺りも真っ暗になった頃、
神社で神事を行い、家々の練り歩きに向かいます!

「ナマハゲきたども入っていいか?」と、先立ちと呼ばれる案内人が
家の住民に確認して家々を訪問。

子供たちがナマハゲにお酌をして、もてなしています。

中間口で生まれ育った男性は、みなナマハゲの経験者。
青年会長の三浦さんは、子供時代のナマハゲの記憶があまりないそうですが、
先輩たち曰く「お前は、俺たちに立ち向かってきたぞ(笑)」とのこと。

玄関で待ち構えている子もいれば、隠れている子もいます(^^)
三浦さんは「子供は成長するごとに反応が違う。
ただ泣いていたのが、きちんとお出迎えしてお酒をついで、
もてなすようになる。その成長を見られるのがいい」。
武田さんも「ナマハゲをやっている時は楽しい。
高齢者の家に入ると喜んでくれるし、やりがいになる」とお話していました。

「いい子にしてろよ」とナマハゲと約束する子供たち。
中間口では最後の家に関係者が全員上がって、
「今年もいい年だったな」と確認して行事が終了します。

ナマハゲが去った後、家の中に落ちている稲ワラを
頭に回すと魔除けや病気除けになるといわれています。

中間口では途絶えることなくナマハゲを継続してきましたが、
一時、行事を行う人数が3人しかおらず、大変だった年もあったそうです。
「途絶えさせては先祖に申し訳がない。途切れさせないように続けてきた」と
集落の男性たちは話していました。

住民の皆さんが繋いできたナマハゲの思い出を、
これからも紡いでいって欲しいですね♪

●おまけ

神事で奉納するお米に注目!
中間口集落で栽培した「なまはげ米」です~。

天然にがり栽培によるあきたこまち!

もちろん、ケラも「なまはげ米」の稲ワラを使用しています♪ 
ネット通販もされているので「なまはげ米」で検索し、ぜひご購入ください~(^^)/
中間口集落からお届けしました!