男鹿市五里合(いりあい)で行われた炭焼き作業を見学してきました。
五里合は古くから木炭の産地でした。
かつては多くの農家が農作業がひと段落する秋口に
炭焼きを行っていたそうです。
現在でも年数回、地域のお年寄りの指導で
五里合小学校の生徒たちへ炭焼き体験授業を開いています。
地域のお年寄りと交流ができ、
地域の文化の勉強もできるとは
子どもたちにとってもたいへん貴重な体験ですね。
生徒たちは薪割りを体験。
木を専用機にセットしてハンドルを引くだけなのでとても簡単です。
「子どもたちは太い木が簡単に割れていくのをおもしろがって「ワハハ」と笑ってねぇ。
みんな機械を離したがらなかったんだよ。」
そう教えてくれたのは生炭部部長の三浦猪吉さん。
木は猪吉さんら3名の名人によって
600~1000度の窯で15時間かけて焼きあげられます。
ただ燃やし続けるのではなく、その都度空気の調節が必要です。
なのでこの日は午前0時から午後10時まで付きっきりなのだとか。
「早寝早起きが基本の田舎のお年寄りには大変な作業だよ~!」
とはおっしゃるものの、やるからには中途半端にしたくないという猪吉さん。
炭の様子を確認しに作業場をシャキシャキと歩き回る姿は
とても82歳には思えませんでしたよ~!
ちなみに猪吉さんは生炭部の部長でもあり、
琴川すげ笠伝承同好会の会長も務めています。
お年を感じさせない行動力にも驚きです。
琴川のすげ笠に関しては、次回の更新でお伝えしますのでお楽しみに~!
余談ですが・・・
お土産に木酢液をいただいてきました。
この木酢液は水で薄めて殺虫剤として農作物の栽培に使われるほか、
お風呂に入れると美肌効果もあるそうです。
「これで美人になってけれな、姉さん!」
女子には嬉しいお土産です。
ありがとうございます、頑張ります。