戦国時代、坂之下地域がある矢島を治めていたのが「大井氏」です!
その中でも軍記物やゲームなんかでも時々みかける地域の英雄
「大井五郎満安」の法要へとおじゃましました!
戦国時代、鳥海山麓に広がる由利・仁賀保周辺は「由利十二頭」と呼ばれる豪族たちが割拠する地域でした。
中でも、大井氏と仁賀保氏は周囲の豪族たちが合従連衡する中で激しく戦います。
仁賀保氏との抗争に明け暮れた大井氏ですが、満安はその仁賀保氏当主を四人も討ちとったほどの豪傑!
あの、「奥羽の狐」最上義光とのエピソードなんかもあります。
その最後は親戚である小野寺茂道を頼り堀回の西馬音内城へと落ちのびますが、
そのために主家から謀反の疑いをかけられたた茂道、彼を救うために満安は自刃し
大井氏は歴史の表舞台から姿を消してしまうのでした。
しかし! 家臣たちが満安の娘「鶴姫」を仁賀保氏から奪い、お家再興のために立ちあがります。
関ヶ原の戦いのさなか、上笹子地域で40人対数千人の戦が行われました。
と、リンクを見ていただければ分かる通り、元気ムラ取材班が何度も何度も出会った武将なのです。
地域の英雄である大井氏を偲ぶきっかけは、「鳥海山国際禅堂」が地域にできたことでした。
大井氏の最後の決戦の地、荒倉館にほど近い場所に建てられた禅堂、慰霊の適所と言えます。
大井氏とその家臣、そして地域のみなさんの慰霊、今年は四回目なんだそうです。
参列者の中には、大井氏ゆかりの方々の姿も、戦国が今につながっていることを感じさせます。
法要が終わった後は、坂之下会館にて勉強会です。
地域史を研究なさっている三浦寅松さんを講師に招きました!
みなさん真剣に聞いています。
荒倉舘には、鳥海山を眺望できるポイントがあります。
現在は土砂崩れで通行できませんが、
普段は舗装道路が伸びているので気軽に訪れることのできるポイントです。
大井氏はこの鳥海山を見ながら、何を考えたのでしょうか?(下の写真は坂之下、国際禅堂からのものです)
歴史のロマンを感じられる一日でした!