5月20日(日)、由利本荘市・笹子地域で「笹子山菜まつり」が行われました!
「笹子山菜まつり」は、山菜などの地域資源を活用しようと結成された「笹子地域づくり実行委員会」が平成27(2015)年の秋に開催した「きのこまつり」をきっかけに、毎年開催しているイベントです。
笹子地域は、旧鳥海町に位置しています。地域の山々には、まだ雪が残っていました!
5月も後半に差し掛かった時期でも、山々から吹き込む風は冷たく、昼と夜の寒暖の差が大きいといいます。
そのおかげで、地域で育てている野菜は甘く育つのだそうです。それは山菜にも言えるとのこと。
昔から、「笹子の山菜は味がいい」と評判だったこともあり、「笹子山菜まつり」には、県外からもお客さんが訪れていました!
今年、笹子地域には大雪が降りました。
「本当に降った降った! 今年は4m近く積もったよ!」
「昔の人は、雪が深いと山菜がおいしいって言ったもんだよ」
確かに、試食で味わった「さしぼ」は、酸味よりも甘味が強く感じられておいしかったですし、どの山菜も瑞々しい!
この日は、千葉県から、山菜収穫や販売を体験しようと笹子地域を訪れた5人の男性が販売のお手伝いをしていました!
「笹子出身の職場の仲間が、笹子産の米を差し入れてくれて、それがすごくおいしかったんですよ。こんなおいしい米を作るお手伝いを自分たちもしてみたいねって話になって」
「でも大雨で田植えができなかったので、山菜の収穫と販売を体験させてもらったんです」
「収穫したのは……わらび、うど、こしあぶら、たけのこ!」
「そう、『神』と一緒に山に入って山菜を採ってきました!」
「神」と呼ばれたのは、「山の仙人」という異名を持つ山内(やまうち)さん。
山内さんは山菜採りの名人なんです!
この日は山菜の販売だけでなく、たけのこ、あいこ、アザミ、山ウリといった4種類の山菜がモリモリ入った「山菜なべ」を100円で提供していました!
「山菜採りは初体験だったんですけど、山内さんがこの道を行くんだよって、道なき道を行くのでついていくのでやっとでした(笑)」
「でも山道慣れたよな!」
「うん、枝の跳ね返りも3回くらいで学習した(笑)」
「空気おいしいし、水もきれいだし、秋田の豊かさを全身で感じたよね」
「食事は山菜尽くしで美味しかったなあ。今まで山菜が売られていても素通りだったけど、これからは山菜をチェックするようになりそう」
「このわらびの穂は開きすぎ!とかね(笑)」
●名人の山内さんを中心に記念撮影♪
山内さんに教えてもらった山菜の知識や体験を、みなさん楽しそうに話してくれました(^^♪
笹子山菜まつりは、山菜のみならず、イワナ焼きや加工グループの女性たちが作ったお菓子や田植えの時に食べた料理など、笹子地域の「味」が勢ぞろいしていましたよ♪
もちろん、笹子やきそばも販売していました(^^♪
鈴木さんの「ここでしか味わえないよ~!」という元気な声が聞こえてきます。
●醤油ベースで、山菜やなめこが入った和風の焼きそば♪
笹子やきそばは、ご夫婦で販売をしています。
写真の、味のあるノボリはお二人でデザインを考えたそうです!
ご当地の焼きそば、見かけたらぜひ味わってみてくださいね♪
賑わう会場のあちらこちらから元気な声が聞こえてきます。
「行者ニンニクってどうやって食べるの?」
「油いためがおいしいよ!」
「山菜は包丁で切るより、ちぎったほうが味が染みてうまいよ!」
山菜の食べ方を聞くと、すぐにおいしい食べ方を教えてくれる皆さんは、まるで歩く山菜辞典のようですね!
以上、笹子の春を五感で感じた集落活動コーディネーターが「笹子山菜まつり」の様子をお届けしました!
●おまけ
この日の鳥海山は、まだ雪で真っ白!
青空と新緑に映え、ますますその存在感を放っていました(^^♪