7月2日(日)に、北秋田市・浦田地域で「虫祭り」が行われました!
「虫祭り」行事は、その年の農作物に悪い虫が付かないよう、また、豊作を願って行われる行事で、「浦田若勢会(うらたわかぜかい)」が主体となって、毎年7月の第一日曜日に行われています。
「虫祭り」を行う前に、浦田自治会の各会が分担し、草刈りや山の調査などが行われました。
浦田地域では浦田自治会の「役員会」を主軸とし、18歳から50歳までが「若勢会」、50歳から65歳までが「中成会(ちゅうせいかい)」、65歳以上が「大成会(たいせいかい)」と、年代ごとに所属する会がつくられています。
地域に伝わる伝統行事は、それぞれの会が分担して継承しており、今回の草刈り作業も、若勢会が堤防、大成会が溜池周辺……といった風に、それぞれ分担して行っています。
地域の財産である山の調査は「役員会」が担当します。
写真は、地図を見ながら山の境界を調査しているところです。
浦田自治会の石﨑さんよりご提供いただきました! ありがとうございます!
作業が終わると、若勢会は浦田神社の敷地内にある「浦田若勢会館」に集まります。
太鼓などの準備ができたら、いよいよ出発! 列は先頭が「御幣(ごへい)」、そして笛、太鼓と続きます。
笛吹きは浦田地域に4人いますが、今回は玉造(たまつくり)さんが虫祭りの笛吹きとして参加しました。
玉造さんは浦田地域にお婿さんとしてやってきてから若勢会に所属し、「浦田獅子踊り」の継承にも参加してきたそうですよ。
さて、まずは浦田神社を出発し、阿仁川堤防に架かる浦田橋がある方向へ。
浦田地域の外れに到着すると、先頭が持つ「御幣」を田んぼに振りかざし、その場所へ「御幣」を突き刺します。
「御幣」は2ヶ所に設置され、これから一年間、地域内の田畑を見守ります。
●練り歩き中の一コマ♪
若勢会に所属する方の3歳になる息子さん♪
上の写真は、休憩中に青虫を見つけて遊んでいるところです。
お父さんと手を繋いで参加する姿が可愛かったですよ~(*^O^*)
若勢会による練り歩きが終わると「浦田交流センター」で慰労会が行われました。
慰労会は、豊作を祈念して行われるもので、草刈りに参加した会が集まり、お酒を酌み交わしながら食事や会話を楽しみます。
こちらは、中成会のお父さんが出汁を取ったこだわりの「きりたんぽ鍋」と、若勢会が鉄板で焼いた焼きそばです!
毎年、若勢会が鉄板を用意し、焼肉をするのが定例になっているそうですよ。
持ち寄ったお漬け物やさくらんぼなど、料理がたくさん並び、これからの豊作を連想させますね。
今年も、浦田地域の作物が豊作になりますように!
以上、緑の絨毯のような美しい田んぼの景色が広がる浦田地域から、集落活動コーディネーターがお届けしました!
●おまけ
こちらは浦田神社の狛犬。
なんだか親しみやすい表情をしていると思いませんか?
可愛らしい狛犬の表情にほっこりした取材班でした!