8月17日(水)、羽後町・仙道地域で白山神社の祭典が執り行われ、その中で仙道番楽が奉納されました!
白山神社の祭典は、宵祭り、本祭と2日間にわたって行われました。
前日の宵祭りでは民謡と踊りが披露され、120人が参加したそうです!
本祭は荘厳な雰囲気の中滞りなく行われ、仙道番楽が奉納されました。
始めは「御獅子之舞」。
●獅子招き
●獅子振り
最初に「獅子招き」と呼ばれる役割の方が舞い、次に「獅子振り」が獅子頭を手に登場します。
仙道番楽の御獅子之舞は、大きく幕を広げ、その幕の上を這い上がる所作があり、それが大きな特徴とされています。
舞いも中頃に差し掛かると、獅子が鳴き声を上げ始めました。
その前にタオルを置くと……
タオルをくわえ、飲み込みました!
これには厄を払う意味があります。
お祝いの席などで仙道番楽を披露する際には、普段から身につけているハンカチなどを御獅子の前に置き、厄を払ってもらう方もいらっしゃるのだとか。
次に奉納されたのは、「御上旨(ごじょうし)之舞」。
御上旨之舞では、太鼓や鉦を奏でる「楽手」が唄を歌います。
「伊勢の国 高天ヶ原に神あそぶ」や「天の岩戸」というキーワードから、日本神話を唄ったものなのでしょうか。
舞いは、扇と錫杖(しゃくじょう)を持って舞う、緩やかなように見えて激しい舞いでした。
仙道番楽の演目は全部で12演目あり、「表六番」と「裏六番」に分けられ、裏六番は「道化もの」と呼ばれています。
ちなみに、今回奉納された「御獅子之舞」と「御上旨之舞」は表六番に含まれます。
番楽は「仙道番楽団」が継承しており、4月に幕開き、8月に白山神社の祭典、10月~11月の間に幕納めが行われています。番楽団は大人部隊と子供部隊の2隊があり、毎週番楽の練習が行われています。
この日は台風が近づき大雨が降っていましたが、奉納が終わって直会が始まると、それまでの大雨が嘘のように良い天気になりました♪
●直会の場に持ち寄られたお母さんたち手作りのお漬け物
「どんなに雨が降っていても、番楽を奉納したら晴れるんだ」と地域の方が話してくださいました。
不思議ですね。仙道番楽が奉納され、神様が喜んでいらっしゃったのでしょうか(^^♪
以上、台風なんてなんのその、カラリと晴れた仙道地域から、集落活動コーディネーターがお届けしました!