6月6日(月)、にかほ市・琴浦地域の皆さんが、
由利本荘市の「津波避難タワー」を見学しに海士剥(あまはぎ)地域を訪問しました!
琴浦地域からは柴田隆一自治会長ほか3名、海士剥地域からは佐々木竹司(たけし)副会長ほか2名の計7名が参加しました。
●にかほ市・琴浦地域の皆さん
●由利本荘市・海士剥地域の皆さん
にかほ市・琴浦地域の間近には平沢海岸が広がっており、避難場所が2ヶ所設けられています。しかし、周辺の標高は高いとは言えず、津波に関しての不安がありました。
そこで、平成26年11月に竣工された海士剥地域の津波避難タワーを見学してみたいと声が上がり、今回の交流に繋がりました。
由利本荘市・西目町に位置する海士剥地域は、301世帯が住む地域です。
海、山、川が地域を囲み、昭和40年後半から50年代にかけて川の改修が行われるまでは、川の氾濫による洪水に頭を悩ませていました。
また、最も低い地点は海抜4mで、津波に襲われる心配もありました。
5年前、社会福祉協議会から避難が困難な方、いわゆる「災害弱者」の方を把握しようという声がかかり、そこから「海士剥町内避難マップ」を作ることになりました。
●海士剥町内避難マップを紹介する佐々木副会長
役員が一丸となってオリジナルマップを作り上げ、マップには標高、各世帯、名前、どこに避難するかなどが明記されています。
避難マップは各家々に配布され、防災への意識を高めるため、常に目に入る場所へ貼りだしてもらうよう告知しています。
こういった活動もあり、由利本荘市から海士剥地域に、津波避難タワーの建設について声がかかります。
5年前の調査で「どこに避難したいか」を役員の皆さんから住民へ聞いたところ、公民館に避難をしたいという世帯が多かったそうですが、公民館がある場所の標高は9.5m、由利本荘市の海岸での最大津波高は約11mのため、津波から避難するには高さが足りませんでした。
●海士剥公民館
そのため、公民館の前に津波避難タワーを設置する運びとなったそうです。
津波避難タワーの高さは3m。
公民館がある場所は9.5mですので、合計12.5mとなるため、最大津波高をクリアできます。
海士剥地域の佐々木副会長は「避難タワーができたことで、安心感がある」と話しました。
琴浦地域の皆さんからは、津波避難タワーについて様々な質問が飛び交い、活発な交流となりました!
「実際に見てみないと分からないこともあった。訪問して良かった」という声もありました。
今回の交流が、琴浦地域の皆さんの更なる活動のヒントになると良いですね!
以上、由利本荘市・海士剥地域から、集落活動コーディネーターがお届けしました!