6月4日(日)、にかほ市金浦地域の赤石集落にお邪魔しました!
「菖蒲蓬」という、少し変わった子供たちの行事が行われました♪
菖蒲蓬とはどんな行事なのか!? 当日の様子をご紹介します(^^)
夕方4時過ぎ、赤石集落に到着すると、
赤石川に架かる橋に子供たちが集まっていました!
なにやら棒のようなものを持っていますね~。
稲藁を縄で縛って棒状にして、菖蒲と蓬の葉を入れてあるのが
行事の名の由来になっています。
早朝から赤石のお父さんたちが作ったそうです♪
子供たちは橋の上で待機!
「はい、やろー!」というお父さんたちのかけ声のもと……
稲藁を橋に叩きつけます!
子供たちは「しょうぶ~よもぎの~ばっちゃ、ばちゃ、
お~にのま~なこ、つぶせ!」と唄いながら、ひたすら叩きます(^^)
「稲藁はまだあるど~!、もっとぶったたけ~」とお父さんたち。
子供たちを見守るお母さんたちも「がんばれ~!」
「おにの まなこ つぶせ」というかけ声から、
悪いものを叩きつぶす無病息災、悪魔払いの目的があるようです。
この橋がまだ木製だった頃は「橋が落ちるまで叩け」と言われたそうですよ(^^)
第二次大戦後、疫病が流行った後に行うようになったとも言われ、
旧暦の5月4日に男の子たちだけで行っていましたが、今は女の子も参加しています。
一通り稲藁を叩き終わると、
今度は使った稲藁をまとめて「大蛇」を作ります。
「今年の大蛇は太いな」
「大蛇は神様だから、またいだらダメだよ」。
子供たちが叩いた稲藁が、こんな形になりました!
さて、これからどうするのでしょう?
お父さんたちが「ならべ~」と子供たちを整列させ……
大蛇ごと持ち上げました~!!!!
「どんつきどん、どんつきどん、どんつきどん、どんつきどん」と
かけ声をかけながら、何人も持ち上げます。
子供たちが高学年になると、お父さんたちも4人体制に。
自分の子供の番になったお父さんは、
「待て待て、今、カメラセットするから!」(^^)
参加した子供たちを全員、持ち上げた後は
大蛇をある場所へ移動します。
赤石集落を通る羽州浜街道沿いにある「もみの木」。
このモミの木には、過去の菖蒲蓬で作った大蛇が
掲げられているんです。
今年の大蛇をもみの木に掛けて、
みんなで二礼二拍手一礼して無病息災を祈りました。
菖蒲蓬は、雨が降れば行事は行いませんが、
お父さんたちの記憶では、雨が降ったことがないそうです。
「今日は雨の予報だったから、てるてる坊主作ったの」と話す女の子もいましたよ♪
この日は秋田市から撮影にきたカメラマンや
男鹿市の男性も菖蒲蓬を見にきていました。
男鹿にも同じような行事が伝わっているそうですよ。
赤石集落に伝わる不思議な行事「菖蒲蓬」。
子供たちの生き生きとした表情と、お父さんたちの奮闘、
そして見守るお母さんたちの姿が印象的でした(^^)
集落活動コーディネーターがお届けしました!
金浦地域のマンホールは金浦出身の南極探検家・白瀬中尉でした(^^)