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産地直送ブログ

その歴史は300年以上! にかほ市・琴浦地域の「百万遍念仏講」

2016年4月18日

3月20日(日)の中彼岸に、にかほ市・琴浦地域で「百万遍念仏講」が行われました!

百万遍念仏講

琴浦地域で百万遍念仏講を伝承しているのは「琴浦集落百万遍講中」で、「講中」として伝承されるようになったのは167年以上前だと推測されています。

伏鐘

百万遍念仏講に使われるこちらの「伏鐘(ふせがね)」に「奉納 熊野山大権現 … 嘉永2年(1849年)」と記されていることから、その年の辺りには講中で伝承していただろう、と考えられると言います。
百万遍念仏講に関しては、口伝ではなんと300年以上前から行われていると伝わっており、とても歴史が深い行事なんです!

まずは、琴浦自治会館から六地蔵へ向かいます。

百万遍念仏講 道中

道中は伏鐘を鳴らしながら歩きます。

六地蔵

●六地蔵

六地蔵に到着すると、一人の方が伏鐘を鳴らしながら周辺を回り、百万遍念仏講が行われていることを知らせます。
その間に、残った皆さんは念仏講の準備を行います。

塔婆

こちらは、念仏講を行う時にお地蔵様の近くに置く「塔婆(とば)」。
地域の憩いの場「神の湯温泉」を運営する「妙正寺(みょうしょうじ)」の御住職から毎年書いて頂くそうです。

ここで、とーっても長い数珠が登場しました~!

なが~い!

その長さは約7メートルほど。
その数珠を講中の皆さんで囲み、「なんまいだ なんまいだんぶつ なんまいだ」と唱えながら回していきます。
数珠を回す皆さんのほかに、地蔵様の前で鐘を鳴らす方、数珠回しのタイムリミットを数える方がいます。

数珠を数える

●数珠

数珠回しのタイムリミットは、「小さな数珠の球を100個数える間」なのだとか。

数珠を回し終わった後、地蔵様の前に集まって「彼岸御詠歌」を歌います。

彼岸御詠歌を歌う

彼岸御詠歌の歌詞

こちらが彼岸御詠歌の歌詞です。
百万遍念仏講は地域に悪い病気が入らないようにと、地域の境目にあるお地蔵様に祈願をする行事。
歌詞からもその思いが伝わってきますね。

六地蔵から、弥勒(みろく)地蔵と牛頭天王(ごずてんのう)が鎮座する場所へ移動します。

弥勒地蔵尊と牛頭天王

かつて、弥勒地蔵と牛頭天王の背後には田んぼが広がっており、ここは村の外れでした。

弥勒地蔵尊

●昔は弥勒地蔵の背後に住宅は無かった

琴浦地域にあるいずれの地蔵様も、かつての村外れに背を向け、地域を見守るように鎮座しています。

琴浦地域の産土、熊野神社の地蔵様には、数名が向かって拝み、他の参加者は次の場所へ移動します。
向かったのは、かつてお地蔵様があった場所です。

お地蔵様があった場所

●お地蔵様があった場所

この場所にあったお地蔵様は、昭和34年(1959年)に大火に見舞われた時に焼失してしまったそうです。

辻地蔵尊

●辻地蔵尊

次に辻地蔵尊で祈願した後、琴浦墓地に辿り着きました。
祈りを捧げるのは、昔、船が転覆して亡くなった漁師さんのお墓です。

お墓の前で祈願

百万遍念仏講は先祖供養の意味もあると言われています。
この日は中彼岸ということもあり、お墓参りに訪れる方が多く見られました。

最後は琴浦自治会館で数珠を回して終了です!

琴浦自治会館

その後は皆さんでひやむぎやお漬け物などを味わいながら、様々な会話に花を咲かせます。

直会

ひやむぎ  さしぼのマヨネーズ和え

右の写真は山菜「さしぼ」の和え物。さしぼの特徴は、なんと言ってもこの粘り。
マヨネーズとの相性が抜群で美味でした~(´∀`*)♪
「暑さ寒さも彼岸まで!」と、山菜たちも次々と顔を出し始めることでしょう。ありがたい山の恵みです♪

琴浦地域の百万遍念仏講は、御年93歳になる高橋さんたちが「絶対になくせない」と代々継承してきました。
高橋さんは、祖母から母へ継承していくのを見て、自然と「私も継承していくんだ」と思っていたそうです。
このような思いから、10年前から講中の世代交代が行われ、今は佐藤千枝子さんを代表に百万遍念仏講が継承されています。

琴浦地域に訪れる春を感じながら、集落活動コーディネーターがお届けしました!

●おまけ

数珠

写真左側が昔から受け継がれてきている数珠で、右側が10年前に新しく購入した数珠です。
左側の数珠は、長い年月をかけて磨かれ、光沢があるのが分かります。
新しい数珠も、これから継承していく皆さんの手で磨かれていくんですね。

Author: | Category:08由利エリア, 琴浦地域


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