午後5時30分に自治会館を出発した「二番鳥」。
今度は「もちもらいの唄」を歌いながら、80軒以上ある家々を練り歩く子供たち。
子供たちを待つ集落のみなさんは、お餅やみかん、お菓子を用意しています。
中には、その年の干支でかたどったお餅を準備している人もいるそうです。
手に入れたお餅やお菓子をソリに、た~んまり載せ、
「もーちくれ!」「もーちくれ!」と歌いながら次の家を目指します。
なんだかハロウィンを彷彿させますね。
子供たちに同行して、一軒、一軒、横岡の住宅を拝見させてもらいましたが、
ご覧ください、玄関に灯りをつけた横岡の家々を。
「ここは京都?」と錯覚してしまいそうなおごそかな雰囲気です。
横岡の中には300年以上の歴史が伝わる家もあるそうです。
こちらは、「初嫁」さんがいらっしゃるお家です。
この行事の主役は、もちろん子供たちですが、もうひとつの主役がこの新婚の「お嫁さん」。
初嫁がいる家を訪れる時は、「初嫁ではれ 初嫁ではれ」「つつくはいまだ つつくはいまだ」と
「はつよめ家の唄」を歌います。
ちょっとひと休みする子供たち。
全て回ったあと、小学生は自宅に戻り、中学生の2人は、大人と一緒に自治会館に宿泊し、
翌日「三番鳥」として出発し、この行事は終わります。
先輩の中学生の男の子は、お餅をもらった小学生に「お礼いったか?」と確認してました。
こうやって、横岡の子供たちは、社会のマナーを覚えていくんですね。
昔と比べ「子供たちが少なくなっている」と話す横岡のみなさんですが、
80軒近くある家を回るこの行事を、絶やすことなく続けているのはすごいことです。
子供たちも、この行事を楽しんでいる様子でした!
静かに雪が降り積もる夜、ほっぺたが刺すように冷たい空気の中を
「もーちくれ!」と元気に叫ぶ子供たちが、とっても頼もしい、横岡の報告でした!