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産地直送ブログ

初登場! 湯沢市岩崎・末広地域の鹿島様

2015年5月11日

末広町の鹿島様

今回、ご紹介する地域は元気ムラ初登場!
湯沢市岩崎の末広地域の「鹿島様」づくりをご紹介します♪

4月19日(日)、湯沢市岩崎の末広地域にお邪魔しました。
上の地図は、鹿島様が鎮座する八幡神社。
末広地域は、横手市と湯沢市をつなぐ国道13号沿いに位置し、
戦国時代は岩崎氏の城址として、
また江戸時代は地域内を羽州街道が通り交通の要所として栄えました。
当時の面影を感じさせる建物が今も残っている地域です。

00_末広の八幡神社 00_八幡神社の奥にある水神社

今回の目的は「鹿島様」のお祭り!
末広地域の八幡神社(左)に到着すると周辺には軽トラックがたくさん!
八幡神社奥には水神社(右)があり、さらに奥に行くと……

01_たくさんの人が作業中

た~くさんの人たちが作業していました!
右奥にあるのが、稲藁(いなわら)で作られた人形、末広地域の「鹿島様」です。
この日は年に1回行う鹿島様のお祭りで、朝8時から稲藁の付け替えを行い、
鹿島様の衣替えを地域の皆さんが行っていました。

04_鹿島様の顔

鹿島様のお面です。
力強さが伝わってきますね。なんと、末広の鹿島様は「女性」なんです!
鹿島様は、悪霊や疫病などを地域に入れないようにする町の守り神。
秋田県内では藁(わら)でつくった人形を「鹿島様」「鍾馗様」と呼び
道祖神として地域の境目に設置している地域が多く見られます。

岩崎地区内は、末広町、栄町、緑町の3つの町内会が
鹿島様づくりを継承しています。

●鹿島様の部品づくり
03_もくもくと作業中 03_スペースの確保

鹿島様づくりの様子を見ていきましょう。
体の部品を地域の皆さんが作っていきます。
役割分担が自然と決まっているので、
「誰かが命令しなくても、自然と作業が進むんだよ」と地元のお父さん。
作業スペースを確保するために、神社の下でも作業していました。

05_部品づくりの達人 05_鹿島様の胸に使う部品

難しい部品は「師匠」から教えてもらいながら作ります。
右の写真は、鹿島様の「胸」や「おへそ」に使用します♪
米俵の蓋(ふた)を使うんですね。
この辺りは昔の日常の暮らしの技術を応用しているそうです。

06_横綱の部分は3人がかり 06_ゴミ取り

こちらは「横綱」と呼ばれる鹿島様のお腹の部分に飾る
注連縄(しめなわ)づくりの様子。
「せえっの!」という掛け声と共に、くるっと回って注連縄をひとひねり。
何回もこの作業をくりかえし、3人がかりで作っていました。

完了したら、注連縄を火であぶり、ゴミをとって綺麗に仕上げます。
「今年の注連縄はいいバランスだ、最高だ」と、
お父さんたちが話していましたよ。

07_手のひらができました 07_刀

他の部品も続々と完成していきます。
鹿島様の手(左)は大きい!
刀の鍔(つば)も、もちろん稲藁で作ります。

07_鎧づくり 07_繊細なつくり

胴体に巻き付ける部品も、随所にきめ細やかな作りが見られます。
針で糸を縫うように仕上げていきます。

07_腕

組み立ても終盤! 「縄みじけ~ど~!」と微調整。
腕の鎧部分は8枚重ねです。
地元の皆さんはこの部分を「とばあみ」「とばかけ」と呼んでいました。
何枚も重ねることで厚みも増し、鹿島様の重みと迫力が出てきました。
この技術は、茅葺き屋根にも使用されているもので
雨が入りづらくなるそうです。
鹿島様の風化を抑える工夫が施されているんですね。

神秘的な空間

末広の鹿島様は、高さ4m20cm、横幅3m。
鎮座する杉の大木には、鹿島様の風化を防ぐために屋根を取り付けています。
鹿島様が地域で大事にされていることが分かりますね。
末広町内会は、東京渋谷や宮城県川崎町などに出張し、
現地で鹿島様の組み立てを行い、展示したことがあるんです!

地元の皆さんからお話を伺っていると、
鹿島様とその技術を継承していることが、
地域の誇りなのだと実感できました。

08_横綱も装着 08_面を装着

さて、鹿島様の衣替えも終盤にさしかかってきました。
横綱、刀、お面も装着し……

DSC_0189

8時から開始して3時間、
鹿島様の衣替えが完了しました!

11_ご神体 11_お神酒を飲んで祈願

こちらは鹿島様のご神体。
ご神体は実は藁人形そばにある石碑なんです。
「迫力ある藁人形の鹿島様はご神体を守っている」と、
地元の皆さんが話していました。
お神酒を供えて、みなで鹿島様の前でお参りをします。

12_記念撮影

末広地域の皆さんで記念撮影♪
鹿島様、今年1年間、末広地域を守ってくださいね。

末広地域から鹿島様づくりのリポートをお届けしました!

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※岩崎地区の鹿島様については、
湯沢市ジオパーク推進協議会 奮戦記!」に詳細が紹介されています。
下記のリンク先からぜひご覧ください。
 →ゆざわの文化と大地と
 →ゆざわの文化:カシマサマ(鹿島様)
 →カシマサマ制作現場
 →ゆざわの文化:カシママツリ(岩崎栄町)
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●おまけ
13_直会のふくたち 13_豆腐汁

鹿島様づくりが終了後、直会(なおらい)で登場したお料理です♪
左は「ふくたち」のおひたし。右は豆腐汁。
湯沢市や羽後町では「ふくたち」の食文化が根付いていますね~。

また、豆腐汁は、鹿島様の直会に欠かせない料理だと、
末広のお母さんたちが教えてくれました。
鶏、昆布で出し汁をつくり、醤油等で味付け。
お椀に鶏肉、寄せ豆腐を入れて、おろし生姜と三つ葉をいれて出来上がりです。
お料理にも伝統が受け継がれている末広地域なのでした。

Author: | Category:11雄勝エリア, 岩崎・末広町地域


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