2014年12月15~16日の2日間、
青森県・平内(ひらない)町の藤沢町内会の皆さんが
秋田県の元気ムラ2地域を訪れ、意見交換会を行いました。
当日の様子をご紹介します!
2014年度に入り、青森県の集落との交流も今回で3回目!
人口減少により様々な面で地域力の低下が懸念される地域が増える中、
青森県では、住民・行政・他団体との協働で、
地域課題の解決を目指した仕組みづくりに取り組んでいます。
過去の元気ムラとの交流の様子は下記サイトからご覧ください。
→新郷村・川代振興会(大館市山田、大館市大葛と交流)
→三沢市・根井地域(由利本荘市赤田と交流)
●青森県平内町
今回、秋田県の元気ムラを訪れたのは、
青森湾、陸奥湾と海に面した平内町藤沢町内会の皆さんです。
平内町は、養殖ホタテの生産量日本一!
藤沢町内会は90軒約270人が暮らし、農家が多いそうです。
●大館市 山田地域(平成26年12月15日訪問)
1日目の訪問地は大館市・山田地域。
一面銀世界!
山田を守る道祖神ジンジョ様の御堂も雪がこんもり積もってました。
おなじみの山田分館で、藤沢町内会の皆さんと意見交換会を行いました。
山田“菜”発見市、原木マイタケ栽培といった地域活性化活動や、
従来から続いている地区文化祭や婦人祭など
山田の活動を見てもらいました。
マイタケ栽培や事業の収入について話題に上がりましたが、
中でも「人をいかに集めるか」について盛り上がった印象があります。
例えば山田集落に伝わる「山田獅子踊り」。
実は中断と復活を繰り返してきました。
「人(若者)が集まらないので出来ない」と中断していた時期に、
山田では「なぜ若者は集まれないのか」その原因を調べたそうです。
若者たちに話を聞いてみると、
「奉納日は8/13だが、練習の告知はその一週間前にくる」とのこと。
忙しい若者たちは予定が立てられないと分かり、
一か月前から練習日を計画的に立てて周知するようにしました。
現在は途絶えていた演目も徐々に復活させ、3人一組の獅子も
6人が演じられるようにまでなっています。
地域を元気にするための活動も、
「やらないよりは実行した方が(我々の)気持ちの整理もつく」。
「人を育てるには1年では育たない」。
「地域を育てるには1年1年、そして何十年という時間が必要」。
と話す山田の皆さんの言葉からは、
人を育てることが山田地域をつくっていくことなんだと伝わってきました。
※当日のリポートが山田集落会の達人ブログにも掲載されています。
ぜひご覧ください!
→青森県平内町から来村(平成26年12月17日掲載)
●五城目町 馬場目杉沢地域(平成26年12月16日訪問)
2日目は馬場目杉沢地域で活動する「清流の会」の皆さんと
五城目町役場で意見交換会。
まずは、清流の会の活動をスクリーンで見てもらいながら、
「山わさびの醤油漬け」を試食してもらいました♪
意見交換会では、清流の会が千葉県柏市の京北スーパーに
出荷している山菜や、農家レストランの運営などが
話題の中心となりました。
左は藤沢町内会、右は清流の会の皆さん♪
清流の会の立ち上げは、地元の杉沢小学校が廃校になるという
危機感から始まりました。
山菜の出荷や農家レストランの運営など、その活動が
マスコミで取り上げられる機会が増えてきていますが、
「何が正解かは分からない、思いついたものをやって今に繋がった」と
清流の会の皆さんは話します。
メンバーの中にはなんと木に登って収穫する90代の元気な女性もいるそうです。
「おじいちゃん、おばあちゃんが一生懸命働いて、懐が温かくなる。
それを孫へのお小遣いにしている人もおり、住民の生きがいになっている」と、
話していました!
この後、旧杉沢小学校の校舎を活用している「友愛館」に移動し現地を視察。
積雪の関係で農家レストランの視察はできませんでしたが、
藤沢町内会の皆さんも「山菜は私たちの所にもある。
無理をしないでできるものもあるのではないか」と話していました。
青森県平内町・藤沢町内会の皆さんと
元気ムラ2地区との交流リポートでした!