10月27日~28日の2日間、青森県新郷村(しんごうむら)の
川代(かわだい)地区振興会の皆さんが
大館市の元気ムラ2地域を訪れました!
青森県と秋田県の集落間交流の様子をご紹介します!
●青森県の集落経営再生・活性化事業
全国では、人口減少や少子高齢化の進行により、地域の担い手不足など、
様々な面で地域力の低下が懸念されている地域が増えています。
そこで青森県では、集落の住民団体が行政や他団体との協働で、
地域課題の解決を目指した仕組みづくりに取り組んでいるんです。
詳細は下記の青森県ウェブサイトをご覧ください!
→青森県ウェブサイト・集落の維持・活性化(集落経営再生・活性化事業)について
●青森県新郷村の川代地区
今回、秋田の元気ムラを訪問してくれたのは、
新郷村の4地区の一つ「川代地区」の皆さん。
青森県新郷村は、八戸市の西へ約30kmの場所にあります。
秋田県側から見ると、十和田湖の東側に位置し、
青森県の「集落経営再生・活性化事業」のモデル地区でもあります。
平成26年4月末現在、人口565人、世帯数188世帯、高齢化率は38.9%。
小学校の閉校を機に、全世帯が参加していたPTA組織を母体に
「川代地区振興会」を結成しました。
旧校舎を活用した「川代ものづくり学校」やスポーツ交流会、夏祭りの開催など、
「新郷村の元気は川代から」をモットーに地域活動を行っています。
●大館市・山田地域(平成26年10月27日訪問)
最初の訪問地域は、原木マイタケ栽培でおなじみ「山田地域」。
川代地区の集落数は12。山田地域も集落数10と、似たような環境にあります。
平成23年に小学校が閉校した川代地区では
「このままでは地域がダメになってしまう」と危機感を抱いたそうです。
キノコなどの資源も豊富なため、山田地域の交流を希望していました。
写真右は、山田部落会の浅利会長。
山田地域は平成21年から現役員で活動をスタートしましたが、
この6年で地域から60人ほど人口が減少しました。
「10~20年後も地域コミュニティとしてやっていけるよう、
人口が減少しても何ができるか、地域のものを大事にして
活動していきたい」と浅利会長は挨拶で話していました。
意見交換会では、原木マイタケ栽培の取組を中心に、
山田の部落会組織や運営費用、老人クラブの入会率など、
地域行事に人を集める工夫などが話題に上がりました。
山田地域は老人クラブが3つあり、
70~80代の人たちが地域活動に参加してくれています。
本人たちの「技」を活かせる場をつくることが、
役員の皆さんの「世代の役目」だそうです。
山田地域でも地域行事の際、
人が集まらない集落があるなど、課題も抱えていますが、
「イヤイヤ参加する人も中にはいるが、
行事を実行する人が嫌と思わずに続けていくことが大事」と
話していました。
●大館市・大葛地域(平成26年10月28日訪問)
続いて2日目の訪問は、同じ大館市の大葛地域。
最初に、大葛地域の各集落で組織する「大葛の将来を考える会」の
嶋田会長からこれまでの地域活動を教えてもらいました。
右の写真は、大葛地域の皆さんからの「おもてなし」。
地元のお母さんたちが作ったお菓子です♪
大葛地域では「蕎麦」や「干し餅・初花月」などの特産品、
平成22年から導入した「地域おこし協力隊」の話題が中心となりました。
大葛地域は大館市の「地域応援プラン」を活用し、
地域の青年団で構成する「青若会」が蕎麦のブランド化に取り組んでいます。
また、特産品では殺菌能力がある「十和田石」があります。
蕎麦づくりの際、土壌改良材にも使用しているそうですよ。
3年任期で大葛に着任した地域おこし協力隊については、
「地元の反応は大歓迎でした!」と隊員の活動に太鼓判!
この他にも、大葛の将来を考える会が運営する「大葛温泉」や、
大館市内の女性グループからの提案で始まった「おやじまつり」のイベント、
地域内で成婚につながれば20万円の報奨金がもらえる「仲人支援」、
東日本大震災の際、小さなことでも何かできることを、と
取り組んだ「集落対抗節電大会」など、
大葛地域の様々な活動について意見交換が行われました。
大葛地域との交流後、川代振興会の皆さんは、
大館市の直売所「陽気な母さんの店」を訪れ、帰路につきました。
川代振興会と山田部落会の皆さん。
同じく、大葛の将来を考える会の皆さんと記念撮影。
当日のリポートは、青森県ウェブサイトにアップされているのでご覧ください。
→青森県ウェブサイト・川代地区紹介ページ
川代振興会の小笠原会長は交流の挨拶の際、
「地域の若手が立ち上がる土台をつくり、バトンタッチをしていきたい」と
話していました。今回の交流によってお互いの地域活動に
良い相互作用が生まれるといいですね!
青森県新郷村・川代振興会のみなさんと
大館市元気ムラ2地区との交流リポートでした!