平成26年11月26日(水)、大仙市・南外地域自治会連絡協議会の皆さんが視察研修として内川地域の浅見内集落で活動する「浅見内活性化委員会」の皆さんと交流するため、五城目町役場を訪問しました。
南外地域では、地域内唯一のスーパーの閉店、定期バス2路線のうちの1路線が廃止になるなど、高齢者の日常生活において、買い物をすることに大きな打撃がありました。
その課題を解決しようと、南外地域自治会連絡協議会の皆さんは様々な模索をしていました。
●地域活動ヒント集
そうした中、昨年に県と市町村が共同で作成した「地域活動ヒント集」で
「浅見内活性化委員会」が行っている「買い物バスツアー」の情報を知り、今回、視察研修会を行う運びとなりました。
視察研修会は五城目町役場の正庁で行われました。
まずはスクリーンで浅見内地域とはどんなところかをご紹介しました。
●五城目町役場まちづくり課 澤田石さん
浅見内地域では、地域を走る路線バスの廃止に強い懸念を抱いていました。
「今は自家用車があっても、いずれ運転できなくなったときの買い物や通院が不安」
と、路線バスの廃止は高齢者の生活に大きな不安を与えました。
また、他にも
「雇用の関係で高齢者が減り、若者が外へ出て行く。雪かきや見守りが心配」
という心配も大きくなっていました。
こういった不安や心配を解消するため、平成24年度に「浅見内町内会」「老人クラブ」「婦人会」などの地域でつくる団体や、「五城目町商店会」「五城目町社協」「イオングループ」「秋田中央交通」の各関係者で「浅見内活性化委員会」を結成しました。
●ふれあいサロンの様子
浅見内活性化委員会では、「高齢者の日常生活支援」と「高齢者の社会参加促進」を目的として、「ちょっとした困りごとお助け隊」を設立し、雪かき支援、ふれあいサロンの開催、買い物バスの運行など、様々な事業を実施しています。
買い物バスは「日常の買い物困難の解消」、「地域住民との関わりと交流の中での孤独感の解消」、「積極的な社会参加に向けた生活及び心身の確立」を目的として実施されました。
毎年6回から7回行われ、買い物だけでなく一緒に食事をしたり、美術館などの施設見学をしたりと楽しみも交えたツアーとして行っています。
バスでの移動中は歌を歌ったり、おしゃべりをしたりと、参加した皆さんは毎回買い物ツアーを楽しみにしています! 取材班も参加させていただきましたが、最初から最後まで参加した皆さんの笑顔が途切れない、和気あいあいとしたツアーでした♪
意見交換会では「日常生活においての買い物支援の必要性について」や、
「朝市などの観光資源を利用して、人の交流についてどのような対策を取ろうとしているか」など、五城目町の取組と浅見内活性化委員会の皆さんの取組、どちらの取組に関しても活発に質疑応答が交わされました。
浅見内活性化委員会では、「お助け隊」を結成する当初、「買い物だけに行く」という意見があったということでしたが、「まずは周りががっちり固まっていかないと。」という思いがあったため、ふれあいサロンやツアー形式の買い物バスを運行しながら絆づくりが行われています。
意見交換会のあとは、平成25年3月に閉校した旧馬場目小学校の校舎を活用し、
様々な企業を受け入れている「地域活性化センター」を見学しました。
皆さん、とても興味津々に見学していましたよ!
今回の視察研修会が南外地域の皆さんのこれからの活動につながるといいですね♪
以上、五城目町から広域連携推進員「らび」がお届けしました!