11月7日(金)に、大館市・山館地域で栽培した野菜を使った
給食の試食会が、特別養護老人ホーム「山館苑(やまだてえん)」で行われました!
入居者・家族・職員・地域 共に歩む「心通いあうやまだて家族」をスローガンに掲げる山館苑では、山館地域で栽培した「生産者の顔が見える」新鮮野菜を仕入れ、山館苑のオリジナルメニューを作りたいと、以前から計画していました。
オリジナルメニューと言えば、8月に山館苑内で行われたやまだて盆踊りの際にも枝豆とジャガイモを使った「やまちゃん焼き」が登場しましたね~。
今回は、その事業を興すにあたって、山館地域総代、山館地域3町内の会長さんたちと、婦人部会の皆さんを山館苑に招き、懇談会が行われました。
まずは、山館苑の相談員、石田さんより、山館苑内を案内していただきました!
●地域交流スペース
山館苑まつりで行った「やまだて音楽祭」や「やまだて盆踊り」の会場になった「地域交流スペース」には、「やまだての四季」という詩が掲示されていました。山館地域への愛着が伝わってくる素敵な詩です。
●やまだての四季(秋)
ぜひ、かの有名な演歌「北国の春」の曲調に合わせて歌ってみてください!
山館苑には裁縫クラブや習字教室などの趣味の教室があるんですね~。
苑内にはたくさん作品が飾られていましたよ。
そのほか、山館地域と山館苑で行ったお祭りやイベントの様子を撮影した写真や、四季折々の写真なども飾られ、目にも楽しい苑内です。
石田さんは「入居者の皆さんには、自分の生活スタイルを崩さず、家での生活の延長線として過ごしていただき、「山館苑を選んで良かった」と言ってもらえるような施設になれたら」と話してくれました。
施設を案内していただいた後は、今後の事業の進め方などについて話し合いが行われました。
●やまだて音楽祭の様子 ●やまだて盆踊りの様子
山館苑と山館地域の皆さんは「山館苑まつり」や「盆踊り」など、行事を一緒に行ってきました。
今回の事業は、地域に根ざす施設と地域が一丸となって、お互いに助け合っていくことを目的として進める事業です。
趣旨説明の後、地域の皆さんから質問や提案があり、施設長の若狭さんは
「いろいろと課題もあるが、山館地域の皆さんと相談しながら事業を進めていきたい」と話しました。
話し合いの後、給食の試食会に入りました。
オリジナルメニューの給食を作ったのは、山館苑の栄養士、北林さんです。
こちらが、北林さんが考えたオリジナルメニューです!
●枝豆入りのきりたんぽ鍋
きりたんぽには、山館地域在来種の枝豆「やまだてむすめ」を細かく刻んで練り込んであります。具材の、ごぼう、里芋、ネギは山館産の野菜です!
●かぼちゃサラダ
かぼちゃサラダは枝豆、かぼちゃ、山館苑で掘ったサツマイモ、キュウリ、タマネギなどが入った野菜たっぷりのメニューです。
砂糖は一切使っていませんが、サツマイモにより程よい甘さが出た、美味しい一品です。
●やまちゃんづけ
山館苑のキャラクター「やまちゃん」の名前が付いたキュウリとキクの漬物。
甘じょっぱくさっぱりしているので箸休めにピッタリ!
●ヨーグルト
デザートのヨーグルトは山館苑自家製のヨーグルト! 山館地域で栽培したプチトマトのジャムがかかっています! 品種は「プチぷよトマト」。
とっても甘いトマトで、食べ出したら取材班は手と口が止まらなくなりました。
プチぷよトマトの名前の由来は「赤ちゃんのほっぺみたいにプヨプヨしているから」なのだそうです。可愛い!
北林さん考案のオリジナルメニュー、色合いが良くて食欲がそそられますね~!
全ての品目に山館産の野菜が使われています。
試食会では山館地域の皆さんから感想をいただき、これからのオリジナルメニュー作りの参考にするそうです。
山館地域の皆さんからは、次のような感想が出ました。
・きりたんぽが少し固い。枝豆が入っているからだろうか。
・きりたんぽには枝豆よりも雑穀のモチキビが合うのではないだろうか。
・入居者の方に実際に出す時はだまこにしたら柔らかくなって食べやすいのではないだろうか。
・里芋が入ったきりたんぽ鍋は初めて食べた。
・醤油味が少し濃いような気がする。塩味はどうだろうか。
など、入居者の皆さんのことを考えながら、様々な感想が飛び交いました。
北林さんは「ここで採れた野菜だよ、と言うと、食欲の無い入居者の方も食べてくれる」と話し、「皆さんが大切に育てた野菜は宝。大切なものを苑に卸してくれてありがたい。端っこまで大事に料理したい」と、笑顔で話してくれました!
以上、大館市・山館地域から
広域連携推進員「らび」がお届けしました!