今回は、大館市・大葛地域で活動する大葛地区青若会(せいわかい)と、
彼らが発行する「おおくぞ星空タイムズ」をご紹介します。
元気な若者たちの活動をご覧ください!
10月21日、日も暮れた18時過ぎ、
大葛地域の高齢者若者センターにお邪魔しました。
集まっているのは青若会の皆さん。
青若会は大葛地域の青年団の集合体で、7集落31人で構成されています。
この日は「おおくぞ星空タイムズ」の新聞会議が行われていました。
●おおくぞ星空タイムズとは?
星空タイムズは青若会が年6回(奇数月)、
大葛地域全戸に発行している地域新聞です。
大葛の地域おこし協力隊が発行していた「大葛新報」を隊員の任期終了後、
青若会が引き継ぎました。
平成26年1月20日発行の創刊号を「おおくぞ星空タイムズ」と名を改めて
スタートしています。
この日は11月20日に発行する5号の編集会議。
記事を書くのはもちろん青若会の皆さんです。
各集落の青若会メンバーが新聞会議で情報を持ち寄って
紙面の内容を検討しています。
「“べニヤマ”一段、“桜”一段、“蕎麦”一段」と計算しながら
「○○は行けるでしょう?」
「現代の名工は?」
「段空くなぁ」
「○○の団長に依頼頼むか?」
「○○が国文祭に出るらしいぞ」
「○○が全県大会優勝した」
「○○さんが二ツ井マラソンに出るからインタビューするか?」
……と、ぽんぽんと地域情報が出てきます~。
青若会の会長・畠山さんが「おれ、500歳野球出たぞ」と何気なく話すと
「おお~!!!!!」と大盛り上がり。
「それ行きましょう!」
「え~いいよ~」と自分のネタを恐縮する会長さんを、
皆さんが必死に説得していました。う~ん微笑ましい。
新聞制作の経験ももちろん無く、当初は
「初めての事でどうなるか」と不安だったそうですが、
「メンバーみんなが頑張って協力してくれている。
実際にやってみて良かった」と話します。
住民の皆さんにも好評で、毎号、両面カラーで500部!
編集長さんが自宅のプリンターで毎回頑張って印刷し、
各会員が自分の集落に配達しています。
青若会の会長・畠山鉄男さんは
「県外に住んでいる大葛出身者にも見てもらいたい」と話します。
星空タイムズはウェブサイトで閲覧できるようにしており、
東京、鎌倉、岡山、そしてイタリアに住む関係者も見てくれたそうです。
青若会の活動は仕事外の夜か土日・祝日です。
星空タイムズの発行に加え、休耕田の蕎麦栽培&販売や
7集落合同の節電大会、盆踊り大会と活発な活動を続けています。
「これらの活動がなぜ、できるんですか?」と畠山さんに質問したところ、
「やっぱり地域を元気にしていきたいからですね」。
「背伸びせずにやれることをやって……あとは、
みんなでワイワイ飲むのが楽しいから(笑)」と、照れながら話してくれました。
また、今後についても
「今は旧大葛小学校にある望遠鏡の操作もみんなで勉強しています。
メンバーは20~60歳と幅広いけど、いつの間にか蕎麦作りをやったりして楽しい。
今年の忘年会はみんなで函館でやります!」とのこと!
現代は少子高齢化などで、集落の人口も減少し、
各地の青年会活動も縮小してきています。
そんな中で大葛の青若会の皆さんの活動は目を見張るものがありますね。
星空タイムズのキャッチコピーは「キラリと光る 才能がねむっている」。
山奥にも才能を持っている人が大勢いる、という思いからつけました。
印刷の経験者、映像制作、塗装屋、重機の達人などなど、
星空タイムズを読めば、大葛地域の人材の豊富さを実感します。
なんと南極観測隊に選ばれた人もいるんですよ~。
今頃、南極で星空タイムズを呼んでいるのではないでしょうか?
今回の新聞会議を経て発行された大葛星空タイムズは
下記のリンク先からご覧になれます。大葛の旬の情報、見てください~♪
→秋田からのおくりもの~延長戦
→大葛星空タイムズ6号
広域連携推進員・みこたんがお届けしました!