よく晴れた9月8日(月)、この日は十五夜、中秋の名月でしたね。
皆さんは中秋の名月、ご覧になりましたでしょうか。
この日は、大館市・山館地域の山館八幡神社で例大祭が行われました。
山館八幡神社はかつて山館部落の金谷集落にあった金谷八幡と、
元の山館神社が合併し、現在の山館八幡神社となりました。
山館八幡神社が祀られている場所は、浅利氏の家臣、
「山館刑部(やまだておさかべ)」の城館跡と言われています。
この場所は、かつては八郷部(はちごうぶ:十二所、真中、二井田、上川沿、大葛、
西館、東館、扇館)を見渡せる場所であったと伝わっています。
八郷部の方々が山館八幡の境内に集まり、奉納相撲をしたこともあったそうです。
山館八幡神社に到着すると、社殿の側に大きな東屋のような建物がありました。
地域の方に尋ねると、この場所は山館八幡神社での神事が終わった後に
「直会(なおらい)」を行う「長床(ながどこ)」という場所だと教えてもらいました。
拝殿で直会を行う地域は見たことがありましたが、長床は初めて見ました。
山館八幡神社の宮司、長岡博司(ながおかひろつかさ)さんが到着し、
大きな太鼓が打ち鳴らされると例大祭が始まりました。
祈祷と玉串奉奠(たまぐしほうてん)が執り行われました。
山館八幡神社は地域の方が管理しているため、神職の方のみが入ることを許されている
「本殿」にも入ることができるそうです。
例大祭が滞りなく終了し、長床で直会が行われました。
●老人会 藤原孝男会長
直会では、老人会の藤原孝男会長から、
先述した山館地域の歴史を聞かせていただきました!
長床の天井には重さ1トン(!)もの御神輿が上げられていました。
この御神輿は昔ながらの造りのもので、今は担ぐ人数が足りないため
担がず、担ぐ御神輿は別にあるそうです。
直会では、山館地域の歴史や、思い出話、
ここをこうしたい、などの地域の話が飛び交っていました。
その中で印象に残ったのは、長床の隣に祀られている木造の神馬の話です。
神馬の大きさは4尺5寸(約1.5m)もあるそうですよ。
昔から、馬は神々の乗り物として信仰がありますが、それと同時に
農家にとって農耕馬は無くてはならない存在であったことから、
山館八幡神社の境内に大切に祀られています。
神馬は昭和3年に東館村の野呂三太郎さんという方が科(シナ)の木で作ったものだそうです! 立派ですよね~。
地域の皆さんの話を聞いていると、とても珍しいもので、誇りを持っていることが伝わってきました。
ところで、山館八幡神社の祭典の前に、会館で元気なお母さんたちに出会いました。
お母さんたちは老人会の活動として、枝豆の豆もぎ(選別)を朝早くから行っていたそうですよ。
この時収穫していたのは「あきた香り五葉」という品種の枝豆です!
ずらーっと並ぶ枝豆の様子は壮観ですね! 皆さんの笑顔も素敵です~♪
大館市で実施している「地域応援活性化プラン」の取組の一つとして
山館地域内に作った「みんなの農園」を、羽立集落の菅原町内会長に教えていただきました!
山館地域の在来種「やまだて1号(仮称)」の枝豆もすくすくと育っていました。
「みんなの農園」では枝豆のほか、モチキビやアマランサスなどの雑穀も育てています。
山館地域では6次産業化に向けた雑穀や野菜を使ったお菓子の開発も行っており、
3月に秋田駅ぽぽろーどで開催した「秋田がんばろう市」では「モチキビおはぎ」や、
「ごまぶく」などが販売されました!
これからの山館地域の活動から目が離せませんね!
以上、秋晴れの山館地域から
広域連携推進員「らび」がお届けしました!