横手市・木下地域の「鹿嶋様祭典」のリポートはついに後編へ!
★前編はコチラからご覧ください→鹿嶋様祭典 ―前編―
さて、時は過ぎ、夕方。
鹿嶋様のご巡行が行われる前に、今年はスペシャルゲストが駆けつけてくれました!
「湯沢南家佐竹太鼓(ゆざわなんけさたけだいこ)」の皆さんです!
木下地域にある「渡辺商店」の前でご披露いただきました♪
今年は渡辺商店の渡辺慶悦さんが鹿嶋様祭典の後見人を務めており、その娘の聡子さんが
湯沢南家佐竹太鼓の一員というご縁でいらしてくれたそうです!
太鼓を叩く皆さんの躍動感、そしてなにより楽しそうな表情を
見ていると体がうずきます!!
リズムに乗らずにはいられません!
湯沢南家佐竹太鼓のオリジナル曲「夏」「秋」など迫力のある演奏を披露してくださいました!
最後には、子供たちが太鼓を体験♪
ご覧ください、子供たちの楽しそうな表情!
そして皆さんのこの優しい表情!
温かな一体感が感じられますね。
湯沢南家佐竹太鼓の皆さんは、今年の国民文化祭で行われる「太鼓の祭典」に
県南枠で出演するそうなので、躍動感溢れる湯沢南家佐竹太鼓を近くで感じたい方は
11月2日に横手ふるさと村へGOGOです!
アツい演奏、ありがとうございました~! 格好良かった!
さて、いよいよ鹿嶋様が木下地域内をご巡行します。
迫力ある太鼓の響きがまだ体に残る中、
鹿嶋様が乗った台車を引き、地域内を練り歩きます。
鹿嶋様の後ろには太鼓の叩き手が2人、
台車に寄り添うように笛を吹く方が2人着きます。
ご巡幸では、木下地域と北沢地域の各家々を巡るのですが、
この時、めでたい風習を見ることができました。
結婚をしたり、内孫が生まれたりした家では、
鹿嶋様が通り過ぎた後になんと花火を揚げます!
めでたい話は地域の皆さんもすでに周知のことかもしれませんが、
改めて地域で幸せを共有できる素敵な風習ですね。
木下地域の入り口に到着すると、年番の方が御幣(ごへい)を挿します。
入り口は6ヵ所あるので、その全てに挿していきます。
この御幣は地域に悪いものが入らないようにするための
「結界」のような意味を持つそうです。
辺りが暗くなってくると、提灯が灯り、幻想的な風景が広がりました。
お勤めの方も帰ってきて、行列に参加していました。
出発の時は短かった列も道路いっぱいになるほどに!
さて、木下と北沢の地域内を巡り、鹿嶋神社に戻ってきました。
鹿嶋様が神社に奉納され、鹿嶋様祭典の全日程が終了です!
鹿嶋様は今年も一年間、凛々しいお姿で木下地域を見守ってくださいます。
奉納後、空には花火が揚げられ、子供たちはお菓子をもらって満足顔♪
各々帰宅した後に手持ち花火を楽しんでいる姿も見られました。
地域の方が幼い頃、鹿嶋様は一層大きく感じられ、
幼心に怖かったという思い出を話してくれました。
ほとんどの鹿嶋様は地域の外側を向き、
外から悪いものが入ってこないよう睨みをきかせていますが、
木下地域の鹿嶋様は地域の中を向いています。
これは、地域の中で苦しい思いをしている人がいないか見守るためだといいます。
鹿嶋様が怖い顔をしているのは、悪いものを追い払うため、と思うと
なんだかとても温かい気持ちになります。
地域の方が親しみを込めた表情で鹿嶋様を見上げる様子に、
地域を見守る神様への愛情が感じられた鹿嶋様祭典でした!
以上、鹿嶋様祭典の余韻が感じられる木下地域から
広域連携推進員「らび」がお届けしました!