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産地直送ブログ

「あんぷらにしめ」登場 ~男鹿中・三ツ森のさなぶりと昔料理~

2014年7月18日

三ッ森の昔料理 その2

美味しそうなお料理!
皆さん、どこか懐かしい感じがしませんか?
6月15日(日)、男鹿市・男鹿中地域の集落の一つ「三ッ森(みつもり)」にお邪魔した際に撮影しました。
今回は三ッ森集落の「さなぶり」の様子をご紹介します。

三ッ森の集落

10集落で構成される男鹿中地域。
三ッ森集落は「なまはげライン」沿いに位置します。

なまはげライン沿いの青鷺橋

青鷺(あおさぎ)橋が目印です。

三ッ森のさなぶり

この日、三ッ森の皆さんは、
早朝から集落の草刈りや花壇整備を行っていました。
道路端の草も刈られ、すっきりした後、集落会館で「さなぶり」です。

先日、男鹿中地域の地域おこし会のリポートでもご紹介した「さなぶり」の際、
三ッ森の三浦区長さんから
「三ッ森では“昔料理”を作って賑やかにさなぶりをやってるよ!」と
教えていただいたので、さっそくお邪魔したのでした。

テーブルには美味しそうなお料理が並んでいますが、
その中で気になるものが一つ……

三ッ森の昔料理

こちらが、三ッ森のお母さんたちが作った「さなぶり料理」。
食材はお刺身以外は「その辺りの山で採ってきたもの」!
山菜のミズの漬物やガラ竹と呼ばれるタケノコの煮物など
旬のものがベース。

特に気になるのが、手前の葉っぱでくるまれた食べ物。
いったいなんでしょうか?

小豆飯

葉っぱを開くと出てきたのは「お赤飯」。
男鹿中地域では「小豆飯(あずきめし)」、
又は「五月飯(ごがつめし)」と呼んでいます。

目黒さんご夫婦

朴の木の葉を「サランラップ」代わりに使用しています。
写真は葉っぱを採ってきてくれた目黒さん(写真左)。
お隣の奥様と一緒に撮影させてもらいました♪
葉の香りがご飯に染みて、とても美味しいです。

昔は初植えの日(田んぼに水を入れる日)に、
御神酒と一緒に小豆飯を「田の神」にお供えし、
農作業の合間に家族で食べたと、皆さん話します。
朴の葉が無い時は「イタドリ(さしぼ)」や「フキ」の葉を使ったそうです。

県南地方だと「朴の葉まんま」と呼ぶ地域が多く見られますが、
男鹿中では「小豆飯」か「五月飯」と呼ばないと
地元の皆さん「?」となってしまうのです。
地域によって呼び方が異なるのも面白いですね。

あんぷらにしめ

こちらは、さなぶりのメイン料理「あんぷらにしめ」。
「あんぷら」は男鹿で「じゃがいも」のこと。
「あんぷらにしめ」は、身欠きニシンや椎茸、こんにゃく、フキ、
じゃがいもを使った煮付け料理です。

加賀さんと目黒さん

さなぶり料理作りに携わった加賀さん(写真左)と
目黒さん(写真右)です。
集落のお母さんたちと前日から準備していました。

昔、自宅で結婚式をしていた男鹿中では、
お嫁さんを見に行った地元の人々は「お土産」に
「あんぷらにしめ」をもらって帰りました。
「お土産にもらって帰るのが楽しみだった」と加賀さんは話します。

三浦区長さん

三ッ森のさなぶりで「昔料理」を作るようになったのは、
区長の三浦さん(写真右)の発案です。
「集落で一人暮らしの女性が増えてきたが、今回のような場で
昔の腕をふるって欲しい」とお母さんたちにお願いし、
毎年、田植え後の「さなぶり」と稲刈り前の「作休み」で
昔料理が登場するようになりました。

「作休み」とは小作人が稲刈り前に農作業を休んでいい日のこと。
もう少し休みが欲しい場合は
地主に「追願い(おいねがい)」をしたそうです。

三ッ森のお母さんたち その2

「旨いな~、懐かしいな~」と区長の三浦さん。
「うちのばあちゃん、母ちゃんたちが作ったから旨いんだよな」。
う~ん名言ですな!

ちなみに「あんぷらにしめ」。
実はさなぶり料理の中で1番人気の無い料理のことから、
最後まで残ってしまうお料理でもありました(汗)。
このエピソードから男鹿中では、宴会などの場で最後まで居残っている人を
「あんぷらにしめ」と呼ぶんだそうです。

使用例は「うちの父さん、あんぷらにしめだものな~」。

今回のさなぶり、果たして「あんぷらにしめ」は何人いたのでしょうか?
みんな楽しそうなので、結構いそうですね。

広域連携推進員・みこたんのリポートでした!

Author: | Category:07秋田エリア, 男鹿中地域


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