3月24日は「送り彼岸」。
この世に降りてきたご先祖様の霊を、
あの世に送る「送り彼岸」行事が各地で行われます。
鶴形地域では伝統の「地蔵焼き」が行われました。
「暑さ寒さも彼岸まで」とはよく言ったもの。
写真は米代川河川敷から見た白神山地の風景です。
雪がすっかり無くなりました。
米代川河川敷の「いこいの広場」にそびえる2つの藁小屋は、
死者の霊を送るため「地蔵」に見立てたもので、
杉の木を中心に据え、周囲に板や藁を積み上げています。
鶴形地域の送り彼岸行事の一つ「地蔵焼き」は、
「地蔵」が訛り「ジンジョ、ジンジョ」と地元の人が呼ぶことから
「ジンジョ焼き」とも呼んでいます。
地蔵の周囲には、写真のように彼岸花を飾り付け、
一緒に燃やし「送り火」とします。
ちなみに、写真の彼岸花は藁にくくりつけられていますが、
この藁の中には、あんこ入りのお団子が入っています!
ご先祖様があの世に帰る際の「お土産」といったところでしょうか?
地蔵に火を付けると煙が立ち上り、
煙を見た地域の皆さんが河川敷に集まってきます。
子ども達も自転車で河川敷に集まってきました!
のどかでいい光景です。
鶴形地域の「地蔵焼き」は、子どもが中心となり行われてきました。
昔は地域内にある「たちこうべ山」と「上ノ山」、
2つの山中で地蔵焼きを行っていました。
子ども達は2組に分かれ、どちらの地蔵の火が長く燃え続けるか競争だったと、
鶴形地域まちづくり協議会の渡辺会長と
老人クラブ会長の小林さんが教えてくださいました。
ご先祖様を見送ると共に、無病息災、五穀豊穣も祈願します。
元気いっぱいな子ども達の姿と、
「どうも、どうも。ありがとうさん」と、手を合わせながら
地蔵に向かって言葉をかけるお母さん達の姿が印象的でした。
広域連携推進員・みこたんのリポートでした!
●おまけ
地蔵焼きで出来上がった「焼き芋」をみんなで頂きました。
昔は団子を焼いたそうです!